沈没した「フェニックス号」引き揚げ条件はまだ整わずとタイ海軍関係者

人民網日本語版    2018年7月9日(月) 19時0分

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タイ海軍などタイ側の救援チームは、8日も引き続き、中国側の救援隊と力を合わせ、遊覧船「フェニックス号」が沈没したプーケット島沖の海域で捜索活動を行っている。

タイ海軍などタイ側の救援チームは、8日も引き続き、中国側の救援隊と力を合わせ、遊覧船「フェニックス号」が沈没したプーケット島沖の海域で捜索活動を行っている。タイ海軍の関係者によると、「フェニックス号」を引き揚げるための条件は、現時点ではまだ整っていないという。新華社が伝えた。

中国交通運輸部広州引揚局の作業員とタイ海軍潜水隊員は8日昼ごろ、「フェニックス号」が沈没した海域で捜索活動を行っていた。一部の作業員は、救援船で黒板に図を描きながら検討を続けていた。

タイ海軍関係者によると、この日は潜水による捜索活動が3回行われる予定で、1回目の作業は午前中に終了。今のところ、「フェニックス号」を海中から引き揚げる条件は、まだ整っていないとみられる。

8日、中国・タイ両国の民間人によって組織された「藍海救援隊」が8人、中国の民間救援組織「公羊隊」が2人の潜水員をそれぞれ出して、「フェニックス号」の沈没した海域を捜索した。「藍海救援隊」によると、同日の各方面による合同調査の結果、フェニックス号の周囲500メートル以内の海域にはすでに漂流物は見当たらず、海底からも異常な物体は発見されなかったという。

タイ観光スポーツ省のウィラサック・コーウスラット(Weerasak Kowsurat)大臣は8日、救援指揮本部で毎日開かれている記者会見において、「政府はすでに、パンガー府、トラン府、クラビ府などプーケット島に近い地方に、行方不明者の捜索活動に加わるよう要請した」と述べた。

被害者の家族は続々と、プーケット島のVachira Phuket Hospitalに設けられた待機所に集まり、登録を済ませている。中国領事館職員やタイ側の関係者も、病院に赴き家族を慰問しており、現場は重苦しい雰囲気に包まれている。

現地時間5日午後5時45分ごろ、「フェニックス号」と「エルサ号」がプーケット島沖の海域で突然激しい暴風雨に見舞われ、転覆・沈没した。「フェニックス号」には乗客・乗員105人、「エルサ号」には42人が乗っており、2隻の遊覧船には、計127人の中国人が乗っていた。8日午後の時点で、今回の沈没事故による犠牲者は42人に上り、うち41人は中国人。今もなお14人が行方不明となっている。死者・行方不明者は全員、「フェニックス号」に乗っていた。(編集KM)

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