国を挙げての「減塩運動」、減塩キムチの売り上げが好調―韓国

Record China    2012年6月24日(日) 19時26分

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21日、韓国で塩分摂取量を下げる「減塩運動」が起きており、減塩キムチなどの売り上げが伸びている。資料写真。

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2012年6月21日、中国広播網によると、最近韓国では塩分摂取量を下げる「減塩運動」が広がっている。

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韓国保健福祉部の統計によると、韓国人の塩分摂取量は1食当たり4.8gで、世界保健機関(WHO)の推奨する健康的な塩分摂取量2gに対し、2.4倍以上も多い。そこで同部では、1日当たり3g以下に減らすよう呼びかけている。減塩することで韓国の個人や国の投資額が13兆ウォン(約9000億円)の節約になるとして、国民の塩分摂取量を効果的に下げるため、首都と衛星都市が集まる京畿道(キョンギド)政府では、毎月5日を無塩デーとして、塩分の取り過ぎに警鐘を鳴らすこととした。

同政府では、レストランでも食べ物に含まれる塩分が減塩されたものであることを、いつでも測定して保証できるよう、道内のレストラン300店に塩分測定器を提供。さらにレストランのメニューに使われる塩分を監督するため、専門の消費者、食品衛生員を派遣してレストラン600店余りを巡回検査することとしている。また、学校や企業の食堂が模範となって、メニューの塩分を厳しく制限する日を決め、毎日の塩分摂取量が300mgを超えないようにする。団体用のメニューを管理することにより、薄味に慣れてもらい、本格的に塩分摂取量を下げていくのが狙いだ。

韓国保健福祉部の調査結果によると、近年、高血圧や心臓病、がんで命を落とす人が増えている。これらの病気は患者や家族に精神的、経済的な負担をもたらすばかりでなく、政府の医療保険支出も多額になる。この巨額の財政負担を減らすために、政府が多方面で努力をする中にこの減塩運動も含まれている。塩分の摂り過ぎは胃がんの原因の一つと知られているが、胃がんは韓国のがん患者の中で最も高い割合を占めている。

現在韓国では減塩醤油、減塩キムチ、ひいては減塩の食塩など、減塩食品の販売が好調だという。(翻訳・編集/中原)

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