Record China 2018年7月10日(火) 0時10分
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8日、環球時報は、中国は強力な建造能力を有しているとの軍事専門家の見方を伝えた。写真は中国海軍。
2018年7月8日、環球時報は、「中国が1万トンクラスの国産新型駆逐艦を2隻同時に進水させたことは、中国が強力な建造能力を有していることを示している」との軍事専門家の見方を伝えた。
記事によると、2017年6月28日に、上海江南造船所で国産初の新型駆逐艦の進水式が行われたが、今年7月3日、再び1万トンクラスの駆逐艦2隻が大連造船所で進水したという。
軍事専門家の李傑(リー・ジエ)氏は、環球時報のインタビューに応じた際、「同日に2隻の1万トンクラスの駆逐艦が進水することは極めてまれなことで、これは当該新型艦艇が大量生産、大量進水、大量艤装の時代に入ったことを意味しており、大連造船所の設計建造能力と技術レベルを証明した」との見方を示した。
また、同じく軍事専門家の尹卓(イン・ジュオ)氏は、人民網に対し「国産新型駆逐艦の系統だった建造は、中国の大型造船台が強力な建造能力を有していることを示している」と語った。
さらに軍事専門家の曹衛東(ツァオ・ウェイドン)氏は、「中国が新型の1万トンクラスの駆逐艦を始めて進水させてから、こんなにも速く同時に2隻を進水させることができた。この建造速度の速さは他国とは比べ物にならないほど速い」と指摘。「これはわが国の国防工業全体のレベルが向上したことを体現している。当該艦艇が海軍に引き渡されれば、わが国の海軍の近海防衛と遠海作戦の能力は明らかに向上し、中国が実施する新たな海洋戦略の重要な柱となる」と指摘した。
尹氏によると、中国国産の新型駆逐艦はすでに世界の大型駆逐艦の標準構成に達しており、世界の先進国家の先進的な艦艇と比べても技術的な差異は存在しないという。またトン数でも、米国のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦や、日本の「こんごう」、「あたご」型駆逐艦よりも大きく、欧州の45型駆逐艦やホライズン計画の駆逐艦よりもずっと先進的だという。
曹氏は、「他国の先進的な駆逐艦と比べ、国産新型駆逐艦は防衛力と攻撃力において遜色はなく、排水量においては勝っている。これは、国産新型駆逐艦がより多くの数のミサイルを搭載できることを意味している。このほか、アクティブフェーズドアレイレーダーを搭載しており、米国の最先端レーダーに匹敵する能力を有している。将来的に、当該艦艇は大規模な改造を行う潜在力があり、レーザー武器やレールガンを装備できるようにもなる」と語った。
しかし、「わが国の新型駆逐艦はミサイル迎撃能力において、日米韓の駆逐艦と比べて劣っている」と曹氏は指摘。「それぞれの国の1万トンクラスの駆逐艦は様々で、国産の1万トンクラス駆逐艦の意義は、海軍にはまだ1万トンクラスの駆逐艦がないその穴を埋めることで、海軍全体の作戦能力を向上させることにある」と説明したという。(翻訳・編集/山中)
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