Record China 2012年6月17日(日) 7時22分
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4日、日本企業から歓迎されていた新卒の中国人留学生が、今年は一転して冷遇されている。写真は都内で行われた在日中国人向け就職説明会。
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2012年6月4日、日本の華字紙・日本新華僑報によると、日本企業から歓迎されていた新卒の中国人留学生が、今年は一転して冷遇されている。
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ここ数年、日本企業の海外進出が進むにつれ、日本の就職戦線において外国人留学生が歓迎され、日本人学生が苦戦するという「内冷外熱」のトレンドが続いている。しかし今年は微妙な変化が現れ、これまで日本企業から歓迎されてきた中国人留学生が厳しい状況に立たされている。
今年4月の新日本製鉄の入社式では、中国やインド、ブラジルなど出身の5人の留学生の姿が見られた。これまで同社では中国人留学生を中心に新卒採用を進めており、最近数年間に採用した留学生はすべて中国人だった。しかし、今年は採用範囲を拡大し、中国人留学生は1人だけという結果に終わった。
また、別の日本企業は、今後も留学生の採用を続ける計画はあるものの、以前に採用した中国人留学生たちが会社にうまく適合できなかったため、今後は中国人留学生の採用を考えないと表明している。
かつては、「聡明、勤勉、努力家」と評判だった中国人留学生に対する評価がなぜこんなにも変わってしまったのか?
まず最初に、多くの中国人留学生が勉学に励まず、卒業時にも十分な能力を身に付けていないことが挙げられる。かつての中国人留学生は、努力して勝ち取った留学のチャンスを無駄にしないため、苦労をいとわず、目標に向かってひたすら努力するという気持ちを持っていた。しかし、現在は留学ルートも多様化し、中国人留学生全体のレベルも玉石混交の状態になり、良好な学習習慣を持たない留学生も増加している。しかも、日本ではゆとり教育の影響の下、まさに放し飼いの状態になっている。アルバイトに精を出し、学業をおろそかにする留学生が増えただけでなく、中にはアルバイトさえせず、1日中何もしない学生さえいる。こうした“人材”を企業が必要としなくなるのは当然だろう。
次に、中国人留学生の日本社会や企業文化に対する溶け込み度合いの不足が挙げられる。早稲田大学前総長の白井克彦氏は「中国人留学生の多くは、広く日本社会と接しておらず、日本文化に対する理解度が不十分。日本社会や文化の全面的な理解ができていなければ、日本企業に対しては言うまでもない」と指摘する。
最後は、中国人留学生の日本企業に対する忠誠心の欠落である。中国人留学生を雇用した後、企業は大量の資金を投入し、3〜5年かけて一人前の企業人に育て上げる。しかし、さあこれからという時に退職されてしまう。一部の中国人留学生は日本企業で長く勤める考えを持っておらず、3〜5年の経験を積んだ後、帰国するかスキルアップを求めて転職する計画を持っているという。こうした人が増えれば、日本企業の中国人留学生への印象は当然悪化し、最終的には中国人留学生の採用に対して門戸を閉ざすことになる。
昔の中国人留学生が苦労して道を切り開いたように、今の中国人留学生にも苦労をいとわず努力している学生もいる。中国人留学生は彼らを手本にするべきである。(翻訳・編集/HA)
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