手術開始後に「設備不足なのでやっぱり無理」、心血管疾患の2歳女児が死亡―中国

Record China    2012年6月16日(土) 12時1分

拡大

15日、先天性の心臓疾患を患っている2歳の女児が治療のための手術を受け、逆に死亡するという痛ましい医療事故が発生した。資料写真。

(1 / 4 枚)

2012年6月15日、先天性の心臓疾患を患っている2歳の女児が治療のための手術を受け、逆に死亡するという痛ましい医療事故が発生した。中国青年報の報道。

その他の写真

女児が患っていたのは、心血管の4つの奇形を合併する疾患ファロー四徴症。主に、血中酸素濃度が低下するチアノーゼなどをひき起こす。2010年3月、両親は女児を河南省鄭州市の某病院に連れて行き、同年の10月に手術に踏み切るとの診断を受けた。10月下旬、女児は手術のために入院。執刀前日には両親が同意書にサインし、手術代の4万元(約51万円)を支払った。

しかし、手術を開始して2時間後。執刀医は両親に信じられない事実を告げる。「必要な医療機器が足りないので手術は中止する。ただちに開腹部分を縫合し、北京の大病院へ転院をお勧めする」とのこと。女児はその後、ICU(集中治療室)に入ったが、2日後に死亡した。手術室に入ってから亡くなるまで、両親は娘との対面すらかなわなかったという。

その後、両親はカルテのコピーを携えて病院を提訴。今月7日、鄭州市金水区人民法院で、ついに両者の和解が成立した。慰謝料は10万元(約127万円)だという。(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携