有毒食品あふれる中国社会=伝統道徳が崩壊、近代的な法治精神は根付かず―中国メディア

Record China    2012年5月24日(木) 6時40分

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22日、新華網は、中国社会が良心を失っている問題を取り上げた。南開大学の王教授は市民に法治精神が根付いていないことが問題だと話している。写真は17日、北京市の食品企業による記者会見。ホルムアルデヒド入り血豆腐問題に回答した。

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2012年5月22日、新華網は、中国社会が良心を失っている問題を取り上げた。

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中国にももちろん良心を持つ人はいる。しかしメラミン混入粉ミルク、廃棄された皮革製品から作ったヨーグルトや薬品用カプセルなどの毒食品問題を筆頭に、良心を欠いた商行為が横行している。また交通事故で倒れた人を助け起こすと邪悪な意図を持っていると疑われるかもしれないから関わるべきではないといった議論もある。

南開大学の王処輝(ワン・シューフイ)教授は社会転換の過程において、良心を成り立たせてきた各種条件が崩壊した一方で、新たな条件が整っていないことが問題だと指摘する。伝統的な道徳が失われたならば近代的な法治精神が必要となるが、それがまだ根付いていないのだ。

中国政府もこの問題を認識しており、昨年の第17期6中全会でも「誠実さと良心の建設」が提起された。だがそれだけでは不足だという。中央党校の徐平(シュー・ピン)教授は中国人一人一人が少しでも多く善行を行い、他人を信じることによって、社会の信頼感は向上していくと話している。(翻訳・編集/KT)

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