アジア各国は過去の理念を捨て、中国と臨機応変に対応すべき―SP紙

Record China    2012年5月23日(水) 8時11分

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19日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズは、アジア各国は中国と向き合う際、過去の理念でなはく実務を重視し、臨機応変に対応すべきだと説いた。写真は12年5月、国交40周年を記念して上海を訪れたオーストラリア海軍。

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2012年5月19日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズは、アジア各国は中国と向き合う際、過去の理念でなはく実務を重視し、臨機応変に対応すべきだと説いた。21日付で環球時報が伝えた。

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オーストラリアと中国の関係は、1972年に国交を結んで以来、順調に進展してきた。現在、オーストラリアにとって中国は最大の貿易パートナーとなっている。一方で、オーストラリアは米国と長期にわたって同盟関係を結んでいる。

こうした関係のあり方は、アジアのその他の国々に対し、中国の台頭にいかに対処すべきかの模範例を示している。重要なポイントは、冷戦時代の考え方を歴史のごみ箱の中に捨て去ることである。

古い考えを捨て去ることは、パイの取り分がより多くなることを意味する。オーストラリアは中国とのビジネス上の取引において、戦略や政治的緊張のいかなる影響も受けていない。オーストラリアと米国の関係強化に対して中国政府が示した異議も、中国企業のオーストラリアへの大量の投資の障害となることはなかった。

オーストラリアの中国への接し方はシンガポールとよく似ている。両国とも中国の発展を支持する一方で、米国のアジア地域での継続した存在を主張しており、アジアの国々は両大国どちらかを選択する必要がないと考えている。しかし、選択の必要がないということは、外交上において臨機応変に対応しないことと同じではない。中国の国力増強に直面し、オーストラリアは国家利益を追求している。

オーストラリアのボブ・カー外相が中国を訪問した際、一部の中国政府高官から米国との関係強化を批判された。カー外相は「米国のアジア・太平洋地域での存在は地域の強固な安定に役立っている。米国の存在は中国の平和な発展も含めたアジア・太平洋地域の経済発展のための環境を創造している」と返した。

新興国が既存のパワーに挑戦すれば、衝突を引き起こす。言い換えれば、アジア各国は理念よりも実務を重視し、選択可能な範囲で臨機応変に対応すべきである。(翻訳・編集/HA)

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