合格者は最初から決まっていた?公務員試験に「世襲」疑惑、試験結果が無効に―湖北省

Record China    2012年5月22日(火) 10時49分

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20日、中国湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州の利川市で行われた公務員の採用試験で、あらかじめ合格者が決まっていたヤラセの可能性が指摘され、試験の結果が無効となった。写真は同省で行われた公務員試験。

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2012年5月20日、中国湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州の利川市で行われた公務員の採用試験で、あらかじめ合格者が決まっていたヤラセの可能性が指摘されている。人民日報が伝えた。

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4月24日、同市人力資源・社会保障局傘下の「城郷居民(都市・農村住民)保険管理局」で採用試験が行われた。定員2人のところに、20人が応募。合格したのはいずれも同局幹部の子息で、同局医療保険グループ長の息子と同局就職サービスグループ長の息子だった。

この結果について、ネット上ではあらかじめ合格者が決まっていた「ヤラセ」との疑惑が浮上。世論に押される形で同州と同市政府が専門の調査グループを発足させて内部調査を実施したところ、採点基準があいまいなどの問題が発覚、試験結果は無効となり、やり直しが命じられた。

これについて、同市側は「単なる偶然。不正など存在しない」と疑惑を否定。だが、年齢制限が不自然な範囲に狭められているなど、2人を合格させるための裏工作があったと指摘されてもおかしくない状況。中国ではこうした公務員の裏口採用が続々と明らかになっており、市民の不満も高まっている。

武漢大学社会学部の周運清(ジョウ・ユンチン)教授は「今後も類似の事件が続くようなら、政府の公信力は失墜する」とした上で、「公務員試験を受けるなら、親と同じ地域では受けられなくするなどの制限を設けるべき。そうでなければ、こうしたヤラセの疑惑はなくならないだろう」と警鐘を鳴らしている。(翻訳・編集/NN)

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