2012年5月11日、中国・北京市の女性イラストレーターは、自分の祖父についてネットで投稿し、話題を集めている。14日付長株潭報（電子版）が伝えた。

【その他の写真】

女性の投稿によると、今年で86歳になる祖父が悪性リンパ腫にかかり、医師には心の準備をするよういわれた。病に伏した祖父は、多くの物に触れられず、多くの場所に行けなかったことを心残りに思っていたという。

祖父の悔やみを知り、女性は肖像画を作成し、世界のネットユーザーに向け祖父の肖像画を持って各地で写真を撮ってほしいとネットに投稿した。投稿は瞬く間に注目を浴び、14日の午後10時（現地時間）時点で10万の転載やコメントが寄せられた。

投稿をみたネットユーザーたちは、それぞれの思いを込め写真を撮影した。この動きは中国国内だけでなく、世界20カ国に及び、世界各地から彼女の祖父へエールが送られた。自分の肖像画を持つ世界各地の人々の写真を見た祖父は、自分が有名人になったみたいだと興奮を隠せなかったという。

多くのネットユーザーからのエールに女性は、彼らに感謝の気持ちを表すとともに、自分のように後悔しないよう家族と一緒に過ごす時間を作ってほしいと話した。（翻訳・編集/内山）