大丸が上海進出、現地百貨店に経営支援―中国メディア

Record China    2012年5月15日(火) 21時8分

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15日、百貨店の大丸を運営するJ.フロントリテイリングが上海の新世界百貨店と提携し、早ければ2014年末に上海で新店舗をオープンし、経営支援を行うことが分かった。写真は新世界百貨店。

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2012年5月15日、人民網日本語版によると、J.フロントリテイリング株式会社は10日、百貨店事業で海外に再進出することを発表した。同社は上海の百貨店と提携し、早ければ2014年末に上海で新店舗をオープンし、経営支援を行う。店名には日本国内で使用されている老舗名「大丸」を使用するが、出資は行わない。現地の富裕層を引きつけるため、商品の準備や接客指導など、日本式の経営技術を提供する。中国商務部が公式サイトで伝えた。

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J.フロントリテイリングは今回の提携をめぐり、新店舗の運営を担当する上海新南東項目管理公司および同社の筆頭株主である上海新世界股フェン有限公司と原則合意に達した。J.フロントリテイリングは店長を含む約10名の指導者を派遣し、オープン前の店舗建設に加え、オープン後の販促やリピーター開拓などの経営支援を行う。

新店舗「上海新世界大丸百貨」は、上海市黄浦区に建設される。同百貨店は地上7階建て(地下5階)となり、売り場面積が11万6000平方メートルに達する。ターゲットを中国の富裕層と中所得層にしぼり、高級ブランド店などを開設する予定だ。上海新世界はその他の現地百貨店との差別化を図り、昨年10月にJ.フロントリテイリングに提携を求めた。

J.フロントリテイリングは自社の店舗を設立せず、現地企業に経営指導を提供することで中国進出する。その目的は投資・経営リスクの抑制、現地のビジネス習慣の把握である。

J.フロントリテイリングは、大丸と松坂屋ホールディングスの共同持株会社として、2007年に設立された。大丸は2003年にシンガポール店を閉店し、松坂屋は2005年にパリ店を閉店した。上海店はJ.フロントリテイリングの初の海外店舗となる。(編集/TF)

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