アフリカで利権を狙う中国に南アフリカが警告―南アフリカ紙

Record China    2012年5月10日(木) 5時35分

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6日、南アフリカ紙は「アフリカで金儲けをしたいなら、中国は汗をかけ」と題した記事を掲載し、アフリカ諸国での利権獲得に向け進出を始めた中国に警告を発した。写真は06年、スーダンで石油探査を行う中国人社員。

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5月6日、南アフリカ日曜紙インディペンデント・オン・サンデーは、「アフリカで金儲けをしたいなら、中国は汗をかけ」と題した記事を掲載した。8日付で環球時報が伝えた。以下は概要。

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南アフリカは挺身低頭な対中戦略をとり続けている。多くの経済分野で中国に買い叩かれているさまは、新植民地主義を想起させる。中国はその冷静な戦略を通じ、公平かつ無私無欲なイメージを保つべく、一貫して「欧米との違い」を打ち出してきた。実際は、中国のアフリカにおける建設事業と、慈善事業や支援は何の関係もない。

もちろん、中国は南アフリカの外交政策の柱。南アフリカの地元政治における重点であることは明白だ。そしてこれがアフリカにとって不利に、グローバル経済や欧米の政治機構にとって有利に働いている。繁栄し続ける中国は現在、アフリカの貿易パートナーとしては第三の選択肢。アフリカ諸国の多くはすでに、欧米の工業国やこれまでの被植民地国からよりもよい条件を中国から提示されている。しかし、貿易パートナーの多様化はすべての新興市場に必要なものだ。南アフリカがとるべき戦略は、中国を韓国・トルコ・ブラジル・インドなど他の新興国や欧米の工業国と競争させることだろう。

中国は自国で加工した工業製品をもったいぶって輸出し、そのかわりに就業機会や付加価値を得てきた。面白いのは、これらの製品は南アフリカの安価な原材料で作られている点だ。南アフリカも輸出で実利を得るために、原材料の課税を重くする必要があるだろう。

中国は、今まさに南アフリカのプラチナ、レアメタルや金融機関などの「経済戦略的産業」を買収しようとしている。企業家からはすでに、中国の進出に警告を唱える者が出てきている。中国の国営企業であろうと民間企業であろうと、彼らが投資しようとするときには標的が明確。南アフリカの企業よりもやり方は巧妙だ。南アフリカはこの対策を考えるべきだろう。中国がアフリカの原材料を使って更に高度成長を続けたいと願うならば、南アフリカと政治同盟関係を結ぶ必要がある。南アフリカにアフリカ諸国は追随するだろう。(翻訳・編集/渡邊英子)

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