2012年5月6日、広東省東莞市でスリを捕まえようとしたブラジル人男性が、スリの仲間らに袋だたきにされる事件が起きた。人民日報（電子版）が伝えた。

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事件が起きたのは東莞市の繁華街。ブラジル人男性のMOZENさんは周りの人間が前を指さしていることに気がついた。見るとそこにはスリが女性のカバンから盗み出しているではないか。とっさに体が動いたというMOZENさん、持っていた傘でスリに殴りかかった。

問題はここから。実はこの繁華街は以前から有名なスリ組織の拠点。あっという間に刃物を持った仲間が集まってきてMOZENさんを袋だたきにした。周囲には数十人の中国人がいたが、誰も助けることなく傍観しているだけだったという。MOZENさんは明らかに異常ではないかと話し、今後同様の事態を見かけてももう人助けはしないと嘆いている。

東莞市警察はスリ犯の摘発に全力を尽くすと約束。目撃者の証言などから確証が得られた場合、MOZENさんに「正義の行動」表彰を贈りたいとコメントした。（翻訳・編集/KT）