Record China 2012年5月2日(水) 10時16分
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30日、中国福建省の福州市で働く若い世代の「農民工」(出稼ぎ農民)の9割以上がプライベートを「寂しい」と感じていることが、地元の中国共産主義青年団の調査で分かった。写真は4月、袋詰めのセメントを運ぶ出稼ぎ農民たち。
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2012年4月30日、中国福建省の福州市で働く若い世代の「農民工」(出稼ぎ農民)の9割以上がプライベートを「寂しい」と感じていることが、地元の中国共産主義青年団の調査で分かった。新華社通信(電子版)が伝えた。
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福州市の1980年代、1990年代生まれの「新世代農民工」と呼ばれる出稼ぎ農民約1万人を対象に「余暇の過ごし方」に関するアンケートを実施した。その結果、上位3位は「テレビを見る」(20.8%)、「インターネット」(12.3%)、「寝る」(11.5%)。91%が「寂しい」と答えた。
四川省から福建省に来た19歳の万(ワン)さんは「知らない土地に1人で寂しいし、つまらない」と話す。プラスチック工場で働いており、月収は約2000元(約2万5000円)。寂しさを埋めるため、インターネットやビリヤードなどに月600元(約7500円)は使ってしまう。「若いうちにたくさん稼いで、金が貯まったら故郷に帰って家を建て、嫁さんをもらいたい」と夢を語る。
23歳の陳(チェン)さんは福州に来て3年。友人と露店業を営んでいるが、プライベートな時間は「インターネットか寝るだけ」の毎日。「携帯電話は手放せない。チャットにつないだまま寝てしまうこともある」とのこと。「単調な生活を変えたくても、どうすることもできない。クサクサする時は友人と思いっきり酒を飲んで憂さを晴らす」と話す。
彼らの親世代の「農民工」は毎日ただ身を粉にして働いた。都会に出て金を稼げれば、それでよかった。だが、新世代の農民工は違う。プライベートな時間も充実させたい。映画も見たいし、本も読みたい。だが、薄給の彼らにとってはいずれも高嶺の花。こうして、無味乾燥な毎日が続いていく。
福州市で働く農民工は現在、約153万人。そのうち、「新世代」は約半数を占める。専門家は「彼らは孤立感を募らせており、これが社会の不安定要素となっている」とし、地域と企業が一体となり、新世代農民工が余暇を楽しめるような拠点づくりを進めていく必要があると呼び掛けている。(翻訳・編集/NN)
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