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23日、香港の映画産業団体・香港影業協会は多くの映画作品が無断で動画サイトに転載される状況を「非常に深刻」とし、香港税関に調査協力を求めた。写真は映画「桃姐(A SIMPLE LIFE)」のポスター。
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2012年4月23日、香港の映画産業団体・香港影業協会(MPIA/HONG KONG MOTION PICTURE INDUSTRY ASSOCIATION)は、多くの映画作品が無断で動画サイトに転載される状況を「非常に深刻」とし、香港税関に調査協力を求めた。香港中国通訊社(CNA)の報道。
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映画産業の盛んな香港だが、かつての勢いを失っている上に、近年では「動画サイト」という新たな敵に手を焼いている。香港影業協会はこのほど会員を動員して、動画サイト・YouTubeに無断で投稿されている映画をしらみつぶしに検索した。結果、3日間で合計500件の投稿を確認。作品本数にして200本、再生回数にしてのべ4000万回、それを香港の映画館入場料60香港ドル(約625円)と掛け合わせて計算すると、約24億香港ドル(約250億円)の損失になるという。もちろん、調査期間は3日間と限定されたものなので、「これは氷山の一角」という認識だ。
違法に投稿された映画作品は、チャウ・シンチー(周星馳)主演の「少林サッカー(2001年)」という過去の大ヒット作品から、今年3月に公開されたばかりの新作「春愛與志明(LOVE IN THE BUFF/パン・ホーチョン監督、ミリアム・ヨン&ショーン・ユー主演)」や「桃姐(A SIMPLE LIFE/アン・ホイ監督、アンディ・ラウ&ディニー・イップ主演)」までも含まれる。ドニー・イェン(甄子丹)主演の人気アクションシリーズ「イップ・マン(2008年)」に至っては、全編が107分割されて投稿されていた。また、ブルース・リー主演の名作「ドラゴンへの道(1972年)」は、クライマックスの対決シーンだけでのべ480万再生を記録している。
香港の映画関係者は「莫大な資金とマンパワーをかけて制作した作品が、一瞬にして無料で垂れ流しされる。しかも、責任の所在追及が難しい。制作側にとってはこれは大きな打撃」と、ため息をついている。(翻訳・編集/愛玉)
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