Record China 2012年4月26日(木) 19時37分
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22日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は「日本はなぜ韓国に『対抗意識』を抱くのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は韓国・ソウル。
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2012年4月22日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「日本はなぜ韓国に『対抗意識』を抱くのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
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日本という国は絶えず強い危機感に苛まされているらしい。中国経済の急速な発展に警戒心を抱くだけでなく、韓国に対しても特殊な「対抗意識」を燃やしている。韓国は中国と違い、もともと似ている部分が多い。だからこそ、韓国の発展の勢いは相当なプレッシャーになっているようだ。
日本経団連の研究機関、21世紀政策研究所は16日に発表した2050年までの日本と世界50カ国・地域の長期経済予測で、「2030年までに日本はGDP(国内総生産)で韓国に追い抜かれ、貧困国に転落する」と報告した。日本の財界が「韓国に追い抜かれる」との予測を示したのは初めて。日本社会に衝撃が走ったのは言うまでもない。
破竹の勢いで発展する韓国に対し、衰退の一途をたどる落ち目の日本。40年もの長きに渡り栄華を誇った日本も、今では世界第2の経済大国の座を中国に奪われ、3位に甘んじている。しかも、経済の停滞はいまだに続いており、希望の光などまったく見えない。製造業は海外移転を余儀なくされ、少子高齢化も深刻さを増すばかりだ。
一方の韓国は2010年の経済成長率が6.2%、1人当たりの国民所得も2万ドル(約162万円)を超えた。「韓国の経験」は世界の多くの国の模範となっている。6月末に退任する世界銀行・ゼーリック総裁の後任も米政府が指名した韓国系の医師、ジム・ヨン・キム氏に決定。同氏は「韓国経済の経験を生かし、発展途上国の貧困問題を解決したい」と抱負を語っている。
日本にとって、周辺国のうち中国とロシアは単なる新興国だが、韓国とはほぼ同じ時代に発展を遂げてきた。ところが、日本が20年も低迷を続けているのに対し、韓国はとっくに危機を抜け出し、さらに大きく飛躍した。
韓国も日本もともに米国の同盟国で、産業構造もよく似ており、互いにライバルとして強く意識している。米国の取り合いもしょっちゅうだ。双方とも相手より少しでも多くの寵愛を受けようと必死になっている。見かねた米国がわざわざ「米日関係はアジア太平洋地域の礎」「米韓関係は柱」との見解を発表したほどだ。だが、これは要するに「どちらも同じくらい大事」という意味である。
日本と韓国は歴史問題と領有権争いを抱えている。海を隔てた隣同士にも関わらず、鞭打たれた馬のように疾走する韓国に対し、日本は牛のようにのろのろ歩くだけ。これだけでも十分屈辱的なのに、さらに周りを見渡せば中国とロシアがものすごい勢いで発展している。これでは、日本が羨ましがって嫉妬しない方がおかしいといえるだろう。(翻訳・編集/NN)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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