2012年4月18日、中国・重慶市渝北区の重慶江北国際空港の近くで、32歳の男性は蜂を体に止まらせる「上海大世界ギネス（基尼斯）」の記録更新に挑戦した。重慶晩報が伝えた。

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男性は3代続く養蜂名家出身で、自身も3代目として養蜂に携わっている。毎年200箱余りの蜂を携え、同市の潼南県で蜜採りに来るという。

そんな彼が挑戦するのは、体に止まる蜂の数を競うもので、まるで蜂の服を着ているような外見から、「蜂衣」と呼ばれている。

男性は箱に入れた7匹の女王蜂を、太腿や腰、耳など7カ所に掛け、蜂が体に止まるのを待った。養蜂された蜂は穴に潜り込む習性があるらしく、男性は鼻や耳をふさぎ、目を閉じ、口は蜂が嫌うたばこをくわえていた。

また、嗅覚が敏感な蜂をせっけんやボディーソープの臭いで刺激しないように、3日間もお風呂に入らなかった。さらに、綿生地の表面の細かい毛が蜂を刺激してしまうため、下着の上に化学繊維製のズボンを履き、裾口を縛り万全を整えた。しかしそれでも20カ所以上蜂に刺されたという。

最終的に男性がはかりに乗り、蜂の重量を量ると、重さは33．1kgで、これまでの記録だった26．8kgを大きく更新した。蜂の数量統計の国際基準である1kg＝1万匹によると、蜂の数量はなんと約33万1000匹だった。

無事記録を更新した男性だが、自家製蜂蜜の売り込みを忘れることはなかった。（翻訳・編集/内山）