「民度が高いから」ではない?日本人がケンカをしない本当の理由―中国メディア

Record China    2018年6月2日(土) 17時10分

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30日、中国の自メディア・日本通は、日本人がケンカをしない理由について分析する記事を掲載した。資料写真。

2018年5月30日、中国の自メディア(新興メディア)・日本通は、日本人がケンカをしない理由について分析する記事を掲載した。

記事はまず、「初めて日本を訪れた中国人は、ドラマの中の“日本鬼子(日本兵)”が叫ぶ『バカヤロウ』という言葉がまったく聞こえず、逆に最もよく聞く言葉が『すみません』であることに残念さを感じる」と紹介。「日本で長年生活した中国人も、日本人が街中でケンカをしている様子はほとんど見ることがない」とした。

日本人がケンカをしない理由について、記事はいくつかの見方を紹介する。日本に比較的好意的は人からは「日本人の民度、教育レベルが高く、紳士淑女が多いから」という声が、日本にあまり好意的な印象を持っていない人からは「日本には厳しい法律や条例があり、それに従っているだけ」といった声が聞かれるとした。しかし、後者の見方について記事は「日本には警察の数が少なく、すべての管理を警察にさせていたら、人口が密集する日本は大変なことになる」と否定した。

その上で、「本当の答え」として挙げたのが「世間」の存在。記事は「世間とは、社会よりもさらに具体的で、自身が所属する社会集団を指す。たとえば職場、学校、近所、同郷、クラブなど。こうしたコミュニティの中で、日本人は自然と謙遜や礼儀を学び、『空気を読む人』になっていく。日常生活で、日本人はみんなこの世間からはじき出されるのを恐れている。そのため、仮面をかぶっているのだ」と論じた。

そして、例として「失礼」という言葉が日本でよく用いられることを挙げ、「公共の場所で大声で騒ぐのは“失礼”、声を上げてケンカをするのは“失礼”、他人を不快にさせるのも“失礼”に当たる」とし、不祥事を起こした企業などが公の場で謝罪するのも「“世間”に対して不必要に注目を集めさせ、不安を与えたことに対するもの」と説明した。

さらに、日本ではルールを外れた行為をする人には刺すような視線が送られると紹介。「日本人がこれほどまでに人の目を気にするようになった理由」として、かつて日本に「村八分」と言われる制裁が存在したことに言及し、「寄り集まって生活をしていた当時、コミュニティから外れることは死をも意味する」と解説した。

記事は最後に、「多くの日本人は内心、中国人をうらやましく思っている」とし、その理由を「中国人は喜怒哀楽を表に出すことができ、大勢の人前でも堂々としていられるから」としている。そして、「日本には『旅の恥はかき捨て』という言葉がある通り、一度この“世間”の束縛から脱すると、とんでもないことをしでかす」とも論じている。(翻訳・編集/北田

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