2012年4月9日、このところ日本のインターネット上で話題になっている“マイケル婆ちゃん”をご存じだろうか？彼女は報道番組で取り上げられた一般人なのだが、向かいくる暴風雨の中を果敢にも前傾姿勢で歩く姿が、「マイケル・ジャクソンの得意技にそっくり」と話題沸騰している。中国大手ポータルサイト・新浪(Sina)の報道。

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激しい暴風雨の中を前に進む驚異の脚力を見せたこのおばあちゃん。風の中でバランスを保つべく、前傾姿勢で歩を進めているのだが、これがマイケル・ジャクソンが得意としていた「ゼロ・グラビティ」によく似ているのである。重力を一切無視したかのように、直立姿勢のまま前方45度に傾いて見せるこの技は、マイケルが「Methods and Means for Creating Anti-Gravity Illusion（重力に逆らうイリュージョンを実現するための方法）」として1992年に特許を申請したほどの“伝家の宝刀”。インターネット上ではさっそく、「ゼロ・グラビティ」をするマイケルとおばあちゃんの画像を並列し、「角度まで一致」と絶賛している。

実は、ご本家マイケルのこの技には靴に仕掛けが施してあり、完全なる自力で前傾しているわけではない。それに比べ、おばあちゃんは向かい風の力を借りているとはいえ、あのお歳にして自力歩行しているのだからスゴイ。

このニュースは海を渡った中国でも話題に。“マイケル婆ちゃん”は“邁克爾婆婆”と直訳され、中国版ツイッターと呼ばれる簡易投稿サイトで2600回もツイートされている（10日午後5時現在）。中国では西安交通大学の物理学教授にまでコメントを求める事態に。教授は「女性の重力が前方からくる風力を超えておらず、なおかつ彼女が前進しようとする力とバランスをとっているために、前に倒れずに済んでいる」と、これまた大真面目なコメントを出している。(翻訳・編集/愛玉)