2018年5月22日、浙江新聞は中国の地方で生産される傘が日本市場で好評を得ていると報じた。

記事が取り上げたのは浙江省紹興市上虞区●厦鎮（●は山の下に松）にある傘メーカーで、日本から注文を受けた同社は6、7月に折り畳み傘7万7000本を日本に輸出する予定だ。責任者によると、以前は同社からアプローチをかけていたが、現在は日本側から連絡が入るようになったという。

●厦鎮は世界的な傘の産地だが、生産会社は知名度や品質の低さに新たな市場開拓を阻まれて来たという。ただ、前述の責任者は「ローエンド市場を見続けると企業の健全な発展が制限される。われわれの今後の生産は中高級品がメイン」と説明した。

同社は昨年、デザインを専門に手掛ける会社を立ち上げるとともに生産の見直しに着手しており、生産人員は16年の半分の450人に削減、生産量も3分の1以下の700万本に減らしたが、前年比800万元（約1億4000万円）の増益を実現させている。（翻訳・編集/野谷）