現代の中国の若者にとって5月20日と21日は特別な日となっている。世界的に知られている2月のバレンタインデーとは別に、中国で近年この両日に愛の告白や入籍する人が増えている。カップルにとって特別な日なのだが、そんな中で驚きのハプニングが発生した。街中でキスした若い男女だったが、女性が男性の舌をかんで離さず警察が出動する騒動にまで発展した。一体何が起きたのか？

まず、5月20日と21日について簡単に紹介したい。「520」と「521」が中国語の「愛してる」と発音が似ていることからカップルや夫婦にとって重要な日で、この日に合わせプロポーズしたり、普段言えない愛の言葉を伝えたりしている。ネットでは関連の投稿が多く見られることからネットバレンタインデーとも呼ばれている。

このカップルにとって甘いはずの日が、前述の男性にとっては苦い日となってしまった。20日夕方ごろ、安徽省安慶市の潜山県の警察は「男女がけんかしている」との通報を受け現場に急行。映像はその一幕で、女性が男性の舌をかみ、男性の悲鳴が聞こえる。警官らはどうにか引き離そうとしたが効果はなく、やむなく催涙スプレーを女性に噴射し男性の救出に成功。その後男性は病院に搬送され、流血していたものの大事には至らなかったという。

2人は何年も交際している恋人の関係で、中国メディア・環球時報は「女性はネットショッピングでだまされた影響で、患っていた病気が発作を起こし、キスの際に男性の舌にかみついた」と騒動の原因を伝えた。予想外の事態に見舞われた男性だったが、彼女を責めることはないと語っている。（翻訳・編集/内山）