中国人の結婚費用、30年で4000倍に―中国メディア

Record China    2012年4月2日(月) 11時15分

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30日、中国人の結婚費用はこの30年で4000倍に膨れ上がったという。写真は江蘇省南京市で行われた結婚式。

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2012年3月30日、新華社によると、毎年4月から5月は結婚シーズンだが、年々上昇する結婚費用は、幸せな新婚カップルにとって頭の痛い問題だ。上海の新婚さんがこのほど、ミニブログで結婚費用の収支明細を発表した。新郎側の支出は、タバコ・酒代、ホテルでの宴会費、結婚指輪代、ウェディング・カーレンタル料、新婚夫婦の寝室装飾代、ハネムーンの雑費など合計約26万7000元(約347万円)。新婦側の支出は家電製品、アパレル、マイカーの購入費など約16万3000元(約212万円)、双方の総支出額は43万400元(約560万円)。この明細には、新婚カップルの「絶対目標」であるマイホーム代金は含まれていない。人民網日本語版が伝えた。

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ミニブログで公表されたこの結婚費用明細は極めて大きな反響を呼び、ネット上で話題の的となった。ミニブログでは、この明細公表をきっかけに、「上海新婚カップル、結婚費用の全貌を晒す」をめぐり論議に花が咲いた。1950年代はベッド、60年代は婚礼用飴、70年代は毛沢東語録、80年代は四種の神器(腕時計・自転車・ミシン・ラジオ)、90年代は派手婚、そして21世紀に入ると個性を凝らした披露宴と、中国の婚礼は年代ごとにテーマが変わってきた。いつの間にか、この「愛のバトン」も1980年代生まれに手渡され、新婚カップルの主流を占めるようになった。多くの人が参加したミニブログの「結婚費用」アンケート投票によると、30万元(約390万円)から50万元(約650万円)が過半数を占めた。

あるネットユーザーが試算したところでは、中国人の結婚費用はこの30年で4000倍に膨れ上がり、最低500元(約6500円)から最高200万元(約2600万円)まで幅がある。また、1980年代生まれのカップルの多くが、結婚費用のほぼ全額を両親に負担してもらっている。しかし、若夫婦が踏み出す新生活の道も決して楽な道のりとは言えず、多額の借金を抱えざるを得ないケースも往々にしてある。

恋愛から結婚に至る道は、時機が来れば誰もが自然に成就するプロセスだ。しかし、お金を積んで結婚という一大イベントを成就するには、1980年代生まれはあまりにも力不足だ。結婚式の司会者であれ結婚指輪であれ、結婚関連経費の価格の上がりっぷりは、ハードルの王者・劉翔(リウ・シアン)選手のスピードを上回る。

多くの人は、この現象の裏には、虚栄心が災いする部分が大きいと感じている。男性は「プレッシャーがとてつもなく大きい」、女性は「適当にすませることなどできない」とそれぞれ感じ、「メンツ」にとらわれた2人の婚礼費用はますます膨らんでいく。

多くのネットユーザーは、「結婚費用の高騰に苦しんでいるのは何と言っても両親」と感じている。ユーザーネーム「Hannah暁真」さんは、「おじいちゃんによると、おじいちゃんは半斗(5升)のお米でおばあちゃんを嫁に迎えた。お父さんによると、お父さんは「豚半頭分でお母さんをお嫁に迎えた。私の結婚となると、両親の『半生かけてためたお金』が必要だわ!」というブラックジョークを披露した。

あるネットユーザーは、「真の結婚生活の幸せは、2人がお互いを敬い、褒め、我慢し、譲り合うことから生まれる。スタートラインの結婚式の豪華さとは、爪の先ほどの関係もない」と書き込んだ。(編集/TF)

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