2012年3月27日、新聞晨報によると、トルコの露店で買った石を持って飛行機に乗ろうとした上海人の家族三人が「文物密輸」の疑いで拘留、起訴されているという。

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拘留されたのは上海出身の杜（ドゥ）さんと妻の沈（シェン）さん、妻の母の三人。3月18日、トルコ南部の街アンタルヤを観光していた杜さんは、露店で20ユーロの石を購入した。22日、出国のために空港で荷物検査を受けたところ、石が文物であったことが判明、領収書を提示できなかった杜さん一家は、現地警察に密輸の疑いで起訴された。翌日、裁判所から釈放を言い渡されるも、検察がこれを拒否、妻の沈さんは外国人拘置所に収容されてしまった。

中国大使館の働きかけもあり、杜夫妻はすでに釈放されているが、一カ月間は出国できず、判決を待たなければならない。今回杜さんは個人旅行でトルコを訪れていたが、石を持ち出してはいけないことは知らなかった。購入した石は何の変哲もないただの石で、とても文物には見えなかったという。杜さんは後になって警察から同様の事件が毎日数多く起こっていることを聞かされた。

杜さん一家は拘留後、英語が通じず意思疎通に支障をきたしたため、中国版ツイッターのウェイボーで助けを求めた。書き込みを見たトルコ観光局のアカウントがこれを転載、中国大使館などに連絡を取った。

大使館によると、トルコではパイプの材料にもなる海泡石が持ち出し厳禁となっており、他に大量の記念硬貨の持ち出しなども禁じられているという。（翻訳・編集/岡本悠馬）