なぜ子どもに中国語を学ばせるのか―在日中国人

Record China    2018年5月13日(日) 22時30分

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9日、華字紙・中文導報は、ある在日中国人による、わが子に対する中国語教育の必要性についての文章を掲載した。資料写真。

2018年5月9日、華字紙・中文導報は、ある在日中国人による、わが子に対する中国語教育の必要性についての文章を掲載した。以下はその概要。

なぜ子どもに中国語を学ばせるか。理由は人それぞれだろうが、私は自分自身に「なぜ学ばせないのか」としか問いかけたことはなかった。海外で生活する華人は、家に子どもがいればほぼ100%子どもに中国語を教えようとするだろう。米国で生活したことのある親戚によると、移民した人々が家庭内で使う言葉を「継承語」というらしい。日本で生活する中国人の家庭にとって、中国語はまさに継承語。使用頻度は高くなく、使用範囲も狭いので、ますます継承することが難しくなる。ただ、そこには継承するなりの魅力や価値があるのではないか。

私の学生時代には、ゲームもネットもなく、身近にあるものと言えば本だった。古典から現代文学までを読み、中国語が世界で最も美しい言語だと心の底から思っていた。だから、自分の子どもにもこの輝かしい文化を抱いてもらいたいと切に願ってきた。当時、小学1年生だったわが子に対し、将来、使うかどうかは別として、中国や美しい中国の文字を知ってもらい、現在子ども自身が知っている文化とは異なる文化について理解してもらいたいと渇望していたのである。

そこで私が選んだのは、中国語スクールだった。子どもたちにとって単に言葉を覚えるというのは非常につまらないこと。だから、先生がいて、友達がいて、楽しいイベントがある中国語スクールを選んだ。あくまで、わが子に知的欲求を持ってもらいたいという思いだけであり、功利だとかメンツだとかは関係ない。毎週1回、1〜2時間のレッスンで中国語を聞き、話して中国を知ってもらえばいい。海外で生活する子にとって中国語は外国語であり、そもそもうまくできなくても大きな問題にならないのだから。

喜ばしいことに、中国語スクールで学んだ5年間で、わが子の中国文化に対する熱愛の心は根付いたようだった。昨年4月に日本の大学へ進学したわが子が第2外国語に中国語を選択したと聞いて、中国文化や中国語への愛が良いタイミングで芽生えたなと感じた。この愛が、息子の人生の道の幅を広げてくれることを願っている。(翻訳・編集/川尻

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