中国、李克強首相の訪日を意図的に「格下げ」か―香港紙

Record China    2018年5月8日(火) 11時10分

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8日、米華字メディア・多維新聞は、中国の李克強首相が訪日前にインドネシアを訪れることについて、「意図的に訪日の格を下げた」とする香港メディアの報道を伝えた。写真はインドネシアを訪問する李克強首相。

2018年5月8日、米華字メディア・多維新聞は、中国の李克強(リー・カーチアン)首相が訪日前にインドネシアを訪れることについて、「意図的に訪日の格を下げた」とする香港メディアの報道を伝えた。

香港・明報は8日「一国の首脳が他国を訪問する際、その国のみを訪問して帰って来るのと、歴訪するのとで格の違いが示される。習近平(シー・ジンピン)国家主席がこの5年余りで1カ国のみ訪問して戻ってきたケースは、ロシア、韓国、モンゴル、英国の4カ国しかない」とし、中国首脳による日本への「一国訪問」が久しく行われていないことを紹介した。

その上で、日本との関係について「2012年に日本が尖閣諸島を国有化して以降、日中経済は大きな影響を受けた。そして安倍晋三氏が首相に返り咲くと、当時の米オバマ政権によるアジアリバランス構想に付随して軍事同盟を強化。中国をけん制するとともに、改憲や集団的自衛権の解禁に向けた動きを積極的に進めた。さらに歴史問題では、第2次世界大戦における日本の行為が『侵略』であるという解釈を疑問視し、日中関係をさらに悪化させた」と指摘している。

そして「現在、日中関係は『戦略的互恵関係』と位置付けられてはいるが、実際はそこまでの関係に至っていない。しかも、歴史認識や経済などの分野で多くの対立を抱えている。今、両国関係は融和に向かっているものの、日本は『一帯一路』への態度を変化させた以外に実質的な譲歩はしていない。そして、中国も両国関係をあまり急速に回復させたくないと考えているのかもしれない」と分析。このような思惑から、李首相の訪日を歴訪スタイルへと「格下げ」したとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻

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