中国は歴史に対する自己批判に欠けている、もっと誠実に向き合うべき―英紙

Record China    2012年3月18日(日) 7時52分

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12日、超大国となりつつある中国は自国の歴史に対して誠実に開放的に向き合う必要があると英紙が指摘した。写真は中国国家博物館。

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2012年3月12日、英紙フィナンシャル・タイムズは、超大国となりつつある中国は自国の歴史に対して誠実で開放的な姿勢で向き合う必要があると説いた。16日付で環球時報が伝えた。

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中国が真の超大国となった場合、他国にどのように対応するのだろうか?未来を理解するには、まず過去にさかのぼってみるのがよい。少なくとも、政府が認めている公式な歴史を理解する必要がある。

状況は楽観視できない。中国の歴史に対する政府の見解は「中国はかつて様々な国から侵略を受けており、国家が強大になった時に初めてこれらの恥辱を拭い去ることができる」となっている。

中国政府の見解の多くは正しい。19〜20世紀の中国が帝国主義の犠牲者だったことは間違いない。問題は中国の公式な歴史に毛沢東主義が強調した自己批判が欠けている点である。天安門広場の中国国家博物館に行けば、過去に外国人が中国人に対して行ったあらゆる残虐な行為が紹介されている。しかし、中国人が中国人に対して行った行為にはほとんど触れられていない。

アヘン戦争については、帝国主義列強が中国へ大挙して押し寄せ、貴重な文化財や宝物を略奪し、人民を虐殺したと説明されている。また、大量のスペースを割いて日本が中国に対して行った侵略戦争が紹介されている。しかし、国共内戦に関してはあまり触れられていないなど、中国国内で発生した様々な事柄が省略されている。例えば、「大躍進」に関しては、「挫折」の一語で片付けられている。

外国人が現在の中国と接する時、中国が自分自身の過去をどう見ているかを理解することは非常に重要である。同様に、外国人の中国の過去に対する理解も十分ではない。外国人が中国の歴史を理解することは、現代の中国の政治を把握する手助けにもなる。屈辱を受けた中国の歴史を知れば、中国政府がなぜ外交において国民に弱腰と思われないよう振る舞うのかの理解に役立つ。

中国と欧米諸国はお互いに学習する必要がある。欧米諸国は学校で子供たちに中国の歴史をより多く学ばせるべきであり、中国は20世紀の自国の歴史に対してより誠実に開放的に向かい合うべきである。(翻訳・編集/HA)

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