Record China 2018年4月28日(土) 21時30分
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中国の広い範囲で27日午後8時ごろ、明るい光を発する物体が夜空を飛行する姿が目撃された。専門家は人工物体との見方を示したが、正体は特定されていない。資料写真。
中国メディアの捜狐によると、内モンゴル自治区のフフホト(呼和浩特)市から江蘇省南京市にかけての広い範囲で27日午後8時ごろ、明るい光を発する物体が夜空を飛行する姿が目撃された。専門家は人工物体との見方を示したが、正体は特定されていない。
目撃情報が寄せられたのはフフホト、北京市、天津市、太原市(山西省)、青島市(山東省)、南京市(江蘇省)などから。インターネットには、明るい光を発しながら飛行する様子を撮影した数十秒にわたる動画も投稿された。「宇宙人の来訪では」との声も上がった。
天文学の専門家である王亜男(ワン・ヤーナン)氏は、人工の飛行物体との考えを示した。ただし、物体後部から光を発しているので航空機ではなく「作用反作用の原理で飛行する物体。ロケットかミサイルのはずだ」と説明。飛行高度はかなり高く、大気圏の最上部か大気圏外を飛行したとみられるという。
ただし、同時間帯にロケットなどを打ち上げたという公式発表は見当たらない。
ミサイル技術や核戦略の専門家である楊承軍(ヤン・チャンジュン)氏は、大型ロケットや大型ミサイルでないとの見方を示し、「わが国は大型ミサイルの軌道を変化させる技術を持っているが、軌道変更は緩慢に行う。しかし撮影された物体は急角度で飛行経路を変えている」と説明した。また物体が発した光も、大型ミサイルの炎とは異なるという。
楊氏は、目撃された物体は長さが2メートル以内の小型ロケットか軌道を変更させる能力を持つ小型衛星だった可能性があるとの見方を示した。(翻訳・編集/如月隼人)
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