蘇州市、深セン市に次いで全国2番目の移民都市に=経済発展下で社会的課題も山積―中国

Record China    2012年3月15日(木) 7時40分

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14日、中国・江蘇省蘇州市の人口は年初時点で1300万人にまで達し、市外から流入した常住人口が地元民の人口を超え、広東省深セン市に次いで2番目の移民都市になったことがわかった。

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2012年3月14日、中国・江蘇省蘇州市の人口は年初時点で1300万人にまで達し、市外から流入した常住人口が地元民の人口を超えたことがわかった。昨年はじめ、同市の人口は初めて1000万人を超えたと公表されたばかり。楊子晩報の報道。

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広東省深セン市に次いで“国内第2の移民都市”となった蘇州市。省外からの流入人口は、省全体の3分の1にあたる700万人となった。2010年、同市に本籍を持つ地元人口と外部流入人口の比率は1.18:1だった。2011年になって総人口は1250万人を超え、うち地元人口は630万人あまり、流入人口は624万人で、その比率はほぼ1:1になった。そして現在、総人口1300万人のうち700万人が市外出身者。外部からの転入者が地元民を超えることになった。ちなみに、国内トップの移民都市・深セン市の定住人口は1300万人超、うち地元人口は250万人あまりで、流入人口が全体の80%を占めている。

新市民が絶えず増え続ける中で、蘇州市の「高齢化による労働力不足」は大きく改善された。流入人口の95%前後を17歳から50歳までの青壮年労働人口が占めているからだ。定住に切り替える人が絶えないのは、教育や就業・社会保障などの条件において現地出身者の格差が小さいことにも関係している。

それにしても、北京・上海広州といった大都市よりも、蘇州への転居が多いのはなぜだろう。上海市の常住人口2300万人のうち、市外からの流入人口は39%。広州市は1270万1900人のうち37%、北京市は1960万人のうち36%が流入人口だ。このデータから、蘇州市の流入人口比率は他の大都市を大きく上回っていることがわかる。調査では、「文化的環境・経済発展のポテンシャル・スローライフの根付いた土地柄」などの長所が、蘇州市に人を惹きつけているという結果が出ている。

流入人口の増加は、蘇州市の経済発展に大きな貢献をすると同時に、社会管理面で大きなプレッシャーにもなっている。計画出産(1人っ子政策)を守る人が少なく、生まれた子どもの男女比にも大きな偏りがある。しかも、現在の管理・サービス体制ではこうした新しい問題に対応できていない。刑事犯罪では流入人口によるものが占める比率が大きく上昇しており、犯罪のプロ化、低年齢化も顕著になっている。(翻訳・編集/渡邊英子)

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