Record China 2012年3月12日(月) 11時6分
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7日、浙江省紹興市の人通りの多い勝利東路で、一人の老人が倒れた。雨が降り続くなか、見知らぬ突然死した老人を多くの善意の傘が守り続けた。
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2012年3月7日午前10時すぎ、浙江省紹興市の人通りの多い勝利東路で、一人の老人が倒れた。9日付で銭江晩報が伝えた。
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最初にこの老人の異変に気がついたのは、勝利路を清掃していた唐(タン)さんだった。道路わきに止めた自転車にかぶさるようにして頭を低くしたまま、雨具を着た老人が身動きもしない。状況がおかしいと思った唐さんは近くの雄風デパートの販売員・蒋(ジャン)さんを呼んだ。彼はすぐに救急車と警察に連絡した。2分後、警察が駆けつけ、救急車も来たが、すでに老人は瞳孔が開き、亡くなっていた。
持ち物から家族に連絡がついた。電話を受けた家族は状況がなかなか飲み込めず、慌てた様子だったという。その日の紹興市は雨だった。老人発見から、家族が現場に到着するまで、1時間以上もの間、全く見知らぬ市民がかわるがわる老人の遺体に傘をさし向け守った。清掃員、デパートの販売員、そして駆け付けた2人の警察官は自分が濡れるのもかまわずずっと老人に傘をさし向け続けた。互いに見知らぬ同士の市民が、疲れると座ったり立ったりしながら、傘をさし続けた。医師が老人の死亡を確認してからも変わらず傘をさし続けた。彼らの服はすでにびっしょりと濡れていた。
亡くなった老人は劉(リウ・89歳)さん。高齢だが、つれあいも元気で、普段は体も心もしっかりしていて、よく自転車に乗って出かけるほどだった。この日、自転車で老幹部の集まりに出かけるところだったという。 (翻訳・編集/渡邊英子)
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