マオタイなど高級酒の価格が暴落、専門家「経済成長鈍化のしるし」―中国

Record China    2012年3月11日(日) 10時34分

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7日、中国を代表する高級酒の価格が最大30%も暴落し、専門家は経済成長鈍化のしるしだと指摘している。写真は茅台酒。

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2012年3月7日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、「茅台」(マオタイ)や「五粮液」(ウーリャンイエ)など中国を代表する「白酒」(穀物を原料とした蒸留酒)の各高級ブランド価格が最大30%も暴落している。専門家は経済成長鈍化のしるしだと指摘している。

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今年の旧正月前には価格が高騰し品薄にまでなっていた白酒だが、国内各地の店頭価格がいずれも大幅に下がっている。特に最も高級とされる茅台酒は、2300元(約3万円)の商品が現在は1800〜1900元(約2万3400〜2万4700円)にまで値下がりしており、中には1600元(約2万800円)で販売している店もあるという。

茅台酒は近年、販売高・生産高が増加を続け、ここ10年ほどで価格が10倍ほどに上昇していたが、今年に入って経済環境が悪化し消費者の購買力が低下したにもかかわらず、代理店が仕入れを継続したことで在庫が過剰になったことから価格が大幅に下落したとみられている。

専門家はこうした高級酒の価格暴落を「経済成長鈍化のしるし」とする一方で、業界関係者は政府が「三公」(公務における接待費、公用車費用、海外出張費)を厳しく取り締まり始めたことも影響していると指摘しており、関係者によれば茅台酒全体の販売量に占める政府による直接購入の割合は15%前後に及ぶという。(翻訳・編集/岡田)

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