Record China 2018年4月8日(日) 5時30分
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7日、参考消息は、ロシアメディアの報道を引用し、中国の高齢者はなぜ遺産を息子の嫁や娘婿に渡したくないのかについて分析する記事を掲載した。
2018年4月7日、参考消息は、ロシアメディアの報道を引用し、中国の高齢者はなぜ遺産を息子の嫁や娘婿に渡したくないのかについて分析する記事を掲載した。
記事は、中華遺嘱庫(遺言バンク)のデータによると、高齢者の99.93%が、遺産を息子や娘の配偶者にあげたくないと考えているとの結果がでたことを紹介。この件について、ロシア紙コメルサントやロシアの中国問題専門家が分析した。
記事はまず、中華遺嘱庫のデータによると遺言を作成する人の年齢が下がってきていると指摘。中華遺嘱庫がサポートして作成した約8万人分の遺言書について分析したところ、顧客の平均年齢は2013年の77.43歳から2017年は72.09歳に下降した。遺言書を作成した人のうち、43.1%が60代で、35.7%が70代、19.3%が80代だった。
ではなぜ中国の高齢者は遺産を息子の嫁や娘婿に渡したくないのか?報道によると、主な原因は「離婚率の上昇」にあるという。そのため高齢者は、苦労して残した遺産を自分の息子や娘が確実に相続できるようにしたいのだという。遺言書作成者の47%は子どもが1人しかいない高齢者だった。それでロシアの専門家は「一人っ子への関心が遺産分配にまで広がっている」と分析した。
また、報道によると中国では、これまで遺言書の作成をタブー視する傾向があったため、中華遺嘱庫では、具体的な例を挙げて遺言の必要性について説明しているという。例えば、遺言書があると家族間の衝突を避けることができ、高額な訴訟費用の必要がなくなり、平和裏に遺産を相続できることなどを説明している。
中国の相続法によると、遺言書を作成していない場合、本人が死亡した後に配偶者、両親、子どもが程度は異なるものの直接の相続者になる。相続権を証明するため、子どもは死亡証とその他の相続者がその権利を放棄したことを証明する文書の提出が必要になる。遺書があれば遺産相続の手続きが簡単になるという。(翻訳・編集/山中)
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