Record China 2012年2月21日(火) 19時44分
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17日、自転車をこいで世界一周を目指している日本人の青年が、中国の内陸・湖北省武漢市でその愛車を盗まれてしまった事件が、地元民たちの間で話題となった。事件は20日に無事に解決。自転車は持ち主のところへ帰ったのだが…。
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2012年2月17日、自転車をこいで世界一周を目指している日本人の青年が、中国の内陸・湖北省武漢市でその愛車を盗まれてしまった事件が、地元民たちの間で話題となった。現地の警察・メディア・市民が一体となって自転車の行方を心配したこの事件、20日には無事に解決。自転車は持ち主のところへ帰った。
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17日、市内の駐輪場に自転車を停めたこの日本人青年。歩行者天国を観光するために付近の駐輪場に来たのだが、満車だったために、駐輪エリアに寄せるように自転車を置いて行った。この駐輪場には管理人がおり、彼の自転車も「見ておいてやる」と言ってくれたようだが、午後8時には退勤するのでそれまでに戻るよう念を押したらしい。しかし、青年が戻ったのは30分ほど時間を過ぎていた。すると、自転車はすでになくなっていた。
この報道について、ある中国ブロガーは怒りを隠さずにこう綴った。「これから世界を旅しようという青年の大事な自転車を、ですよ。しかも、彼は管理人に駐輪場の料金を払ったのです。そして自転車は消えた。管理人の言い分は、“自転車がエリア外に置いてあったから”“退勤時間が来たから”責任はとれないということです。この奇妙な我が祖国。何と言ったらいいのか。今後はガイドブックにも記載したほうがいいのではないですか?“中国旅行にはリスクが伴います”と」。
祖国を恥じる書き込みは続く。「つい数日前にも、ジンバブエで中国人観光客が絶滅危惧種の野生のカメを獲って食べたとの報道があった。そして、今回の自転車盗難事件。中国人はいつから盗っ人の代名詞になったのですか?外国人が中国人を白い目で見るのも当然ではないか。色眼鏡というのは1日で着色されるものではなく、こうした出来事の積み重ねで形成されるものでしょう。我々はつねづね愛国者をアピールし、中国人であることを誇りとしているし、政府は“中国は責任感ある大国”などと言うが、実際はどうなのだ?」
「治安がよかろうが平和だろうが、1台の自転車が確かになくなったのです。その停車位置が駐輪エリア内だろうとエリア外だろうと、お金をとった以上責任をとるべき。エリアからはみ出ている自転車は、たとえ盗んでいる現場を目撃しても黙って見ていてよいなどという筋はないのです」と綴ったこのブロガー、最終的に盗まれた自転車が戻ってきたという結果にもそれほど満足していないよう。たとえ全市民が一丸となって自転車を探しに行ったとしても、一度ついた負のイメージはそう簡単に挽回できないだろうというのがその理由だ。
20日深夜、ついに愛車を取り戻した当の青年は、「この17日間、武漢のみなさんのやさしさにたくさん触れることができました。盗難の件については、落ち込んでいません。日本の友人にもこれを伝えたい」としている。(翻訳・編集/愛玉)
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