<中華経済>人民元の対米ドルレート、徐々に上昇へ=05年の改定後最高値付ける―中国為替市場

Record China    2012年2月13日(月) 16時9分

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中国外貨取引センターの最新データによると、10日の銀行間外貨市場の人民元・米ドル為替相場で、一時6.2937を記録し、2005年レート改定以来初めて6.30を突破した。写真は中国江西省九江市の中国工商銀行。

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2012年2月10日、中国外貨取引センターの最新データによると、10日は銀行間外貨市場の人民元と米ドルの為替相場で、一時6.2937を記録し、2005年レート改定以来から初めて6.30を突破した。証券日報(電子版)が伝えた。

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アナリストは、人民元と米ドルの為替相場で記録を更新した原因として、ギリシャの救済計画が決定し、投資家の懸念を払拭したこと。欧州中央銀行(ECB)は現在の利率を維持すると発表し、イングランド銀行も経済刺激策を打ち出したことを挙げ、これらを背景に、ドルの軟調が、記録的人民元高を生み出したと考えている。さらに市場が人民元に対する予測も、明るい方へ転じた。

また、対外経済貿易大学金融学院の丁(ディン)教授は、人民元と米ドルの為替相場が6.3を下回った主因として、「輸出超過が予測を大きく超え、外貨市場の需要と供給に影響したことが考えられる。税関部門が10日に公表したデータによると、1月の輸出入はマイナス成長しており、輸入の減退は予想をさらに下回った。これにより1月の貿易黒字は272.8億ドル(約2兆1180億円)に達した」と話している。

丁教授はさらに、「人民元は値上がり傾向にあるが、2011年の5%を下回る、3〜4%ほどの小幅上昇になる」と話した。

興業銀行の魯主席も、「米ドル回復の兆しが見えていないため、2012年は人民元の値上げ予想は波乱含みとなる可能性がある。2012年の輸出は全体的に楽観視できない。人民元の値上げ予想は反復を繰り返す」と話した。

また、ロイターの調査によると、人民元上昇の勢いは緩やかになる見通し。人民元対米ドルは3カ月後、6.28になり、6カ月後では6.23、12カ月後には6.13になると予想している。上昇幅はそれぞれ0.4%、1.3%と2.8%である。

さらに9日、中国商務部陳徳銘(チェン・ダーミン)部長は、「政策的支援により対外貿易の安定的な拡大を維持、さらに人民元の安定に努力する」と語った。(翻訳・編集/内山)

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