漫画制作チームによる、「留学の安全」に関するマンガ解説本が話題に

人民網日本語版    2018年3月27日(火) 23時0分

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たった1冊のマンガ解説本が、留学生たちの海外生活に果たしてどれほどの安心をもたらすだろうか。

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たった1冊のマンガ解説本が、留学生たちの海外生活に果たしてどれほどの安心をもたらすだろうか。北京全国農業展覧館で24日に展示された「留学の安全」をテーマとしたマンガ解説本が注目を集めている。このほど北京市で開催された第23回中国国際教育巡回展の北京展にて、留学の安全面に関する問題が、学生や保護者たちから高い関心を集めている。中国新聞網が伝えた。

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留学の安全面に関する問題は、かつてより保護者たちが最も心配していることだ。例えば、海外でパスポートを無くした際はどこに助けを求めるべきか等の問題について、マンガ作品にはその解決策が書かれている。

イベント会場で展示されたマンガ作品「問題が発生した際は中国大使館がサポートに」(写真提供:陶治文創)。

マンガ解説本に登場する少女「平平(ピンピン)」とパンダの「安安(アンアン)」は陶治文創(Taoye Cultural Creative)社が考案したイメージキャラクターで、留学生が海外で安全な留学生活を送れるようと願いを込めて作られた。

陶治文創社の陶治会長は、20年近く日本で暮らした経験があり、留学生の安全について長い間考えてきたという。中国に帰国して起業した後は、留学の安全についての考え方を浸透させようという思いが現在はマンガ解説本という形で実現された。

陶治文創社がデザインしたイメージキャラクターの「平平」と「安安」(写真提供:陶治文創)。

全日本学友会の元副会長である陶治会長は、これまでに多くの留学生が自己防衛意識が弱く、現地の法律やルールを熟知していないが故に様々な悲劇に見舞われてきたことを目にしており、日本で暮らしたことのある陶治会長もその辛さが理解できるという。

例えば、家を借りることは、留学生が海外に出てから最初に経験する難題だ。海外で満足できる住居を探すにはどうしたらよいか、賃貸契約書に自分が不利になるような「落とし穴」はないか、住居の安全性や利便性、経済性を維持するにはどうしたらよいか。これらの問題についても、マンガ作品の中でその答えを提示している。

写真はイベント会場で展示されたマンガ作品「家を借りる時は、交通や便利さ、安全面を考慮する」(写真提供:陶治文創)。

イベント会場で展示されたすべてのマンガ作品を撮影していた1人の女性と出会った。その女性は、「来年娘がカナダの高校に進学する。娘の海外留学において安全面が最も気がかりな問題。これらのマンガ作品には海外留学の安全面について全面的にまとめてあり、内容もわかり易いから楽しめる。家に帰ってから、娘にも見せようと思っている」と話した。

同様に会場で配布されたマンガ解説本「留学の手引き」を熱心に見ていた1人の女子大生は、「今年の夏から英国の大学院に通う。マンガ作品に書かれた保険のトラブルなどの安全面に関する問題を真剣に考えたことは確かに今までなかった」そうだ。

写真は会場で配布されたマンガ解説本「留学の手引き」に書かれたマンガ作品「保険に加入すること」を見る女子大生(写真提供:陶治文創)。

陶治会長は、「この冊子は同僚たちと2カ月かけて制作したものだ。留学時に起きる可能性のある安全面の問題を全面的にまとめた」という。陶治会長は、日本でマンガ制作を学んだ経験を活かし、2013年に中国に帰国すると同時に起業し、海外ハイレベル人材招致プロジェクト「千人計画」に選ばれた中国で唯一の制作会社となった。2016年から陶治文創社は中国教育部留学サービスセンターからの依頼を受け、留学安全に関する内容のマンガ解説本の制作を開始した。

写真は陶治文創社が制作したマンガ解説本「留学のしおり」(写真提供:陶治文創)。

また陶治会長は、「このマンガ解説本は留学生たちが実際に遭遇した安全問題の事例に沿って制作されていた。これらのマンガ作品を通してより多くの留学生たちに留学時の様々な対処法を知って欲しい」と語った。

イベント会場で実際のケースについて書かれたマンガ作品を撮影する学生や保護者たち(撮影・冷昊陽)。

そして陶治会長は、「今後は、様々な留学先の国のマンガ解説本を制作したい」と締めくくった。(編集TK)

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