日本の高齢者介護の「温かみ」、中国は学ぶべき―中国メディア

Record China    2019年3月31日(日) 5時0分

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28日、北京青年報は、「日本の高齢者介護から中国が学べること」と題する記事を掲載した。資料写真。

2019年3月28日、北京青年報は、「日本の高齢者介護から中国が学べること」と題する記事を掲載した。

記事は、高齢化社会の日本では高齢者が急増しており、シルバー産業が発展していると紹介。日本政府も年金制度改革や介護保険制度改革、医療保険制度改革などを行って、高齢者の心配を取り除こうとしていると指摘した。

その上で、「日本では高齢になっても仕事を続ける人の姿をよく見かける」と紹介。「日本人は自然の法則を尊重しており、多くの時間を慢性疾患の治療などに充てることはない」と伝えた。

記事は、「この点で中国とは異なっている。中国では、高齢者が100歳まで生きられるよう全力を尽くすため、中国の介護機構は多くの時間と費用を医療に費やす。しかし、高齢者が患う病の多くが慢性的なもので治癒できるものではない。治療ばかり考えると高齢者もがっかりし、生活の質も失われる」と指摘した。そして「高齢者が残りの時間を楽しく過ごせるように努め、高齢者の夢をかなえるよう支える方がよい」とし、「適切であれば高齢者が飲酒や喫煙をし、旅行へ出かけ、会いたい人に会えるようにしてあげるべき」と論じた。

記事は、「その点、日本は高齢者の気持ちを重視している」と紹介。「個人のニーズに合った世話をしており、老人ホームなどでも個人の好みに応じた飲食を提供し、入浴や散歩などのサービスを行っている。また、日本では温かみのある介護を重視している。日本は情報化や機械化、AI化の分野で進んでおり、介護分野でも多くのロボットがあるものの、温かみのあるサービスの提供を日本は堅持しており、盲目的にインターネットプラスや人工知能、ロボットなどを使用するのではなく、介護者によるきめ細やかな介護を核心としている」と伝えた。

そして、「日本人はこのようにしてこそ、介護サービスは温かみのあるものとなり価値があると考えているのだ」と指摘。「日本では30年も前に『全自動人間洗濯機』ができていたが、多くの高齢者は介護者に入浴を手伝ってもらっておしゃべりすることを望んでおり、この種の現象は熟考するに値する」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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