2012年1月28日、シンガポールの華字紙・聯合早報は、日本の一部メディアが日本原子力研究開発機構（JAEA）からの情報として報道した中国の高速実験炉の事故について、JAEAが情報の出所であることを否定するとともに遺憾の意を表したと報じた。

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JAEAが情報の出所であることを否定したのは、1月25日付の産経新聞による「北京郊外にある高速増殖炉開発の実験炉が昨年10月、発電機があるタービン建物内で事故を起こし、停止していることが24日、日本原子力研究開発機構の調べで分かった」との報道について。中国政府は事故について公表していない。

JAEAは、この報道はJAEAの公式な情報に基づくものではなく、JAEAは同炉に関する十分な情報を把握していないと発表。未確認の情報が報道関係者に伝達されたことについて遺憾の意を示すとともに、今後こうした事件が発生しないよう全職員への注意を強化するとした。

中国の関連機関や専門家は、日本メディアによる事故報道の後、「報道は事実ではなく、でっち上げだ」と非難していた。（翻訳・編集/HA）