中国のエネルギー問題の争点、石炭消費が再生エネルギーを上回る―英紙

Record China    2012年1月29日(日) 8時39分

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26日、中国は昨年太陽光発電の発電量が3倍増加し、風力発電、水力発電も大幅増加傾向にあるものの、政府は石炭使用の抑制に手を焼いているようだ。写真は上海市に新設された火力発電所。

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2012年1月26日、英紙・ガーディアンによれば、中国は昨年太陽光発電の発電量が3倍増加し、風力発電、水力発電も大幅増加傾向にあるものの、政府は石炭使用の抑制に手を焼いているようだ。中国の石炭は世界でCO2排出の最大の汚染源となっている。網易探索が伝えた。

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中国の再生可能エネルギー推進の動きは環境活動家にも歓迎されている。だが、石炭消費の急激な増加は新エネルギーの優勢も吹き飛ばす。昨年中国の石炭使用量は9500万トンを超過し、世界の半分を占めた。中国政府も石炭の使用抑制に尽力しているが、省政府は経済成長を妨げるとしてこれに干渉する。今週、北京で重要会議が開かれ、席上、国家エネルギー局の劉鉄男(リウ・ティエナン)局長は、2015年、中国のエネルギー消費は石炭にして毎年41億トン以下に抑える必要があると警告した。

この提案が受け入れられれば、中国ではじめてエネルギー消費の上限基準が設けられることになる。これまで、中国政府はエネルギーや炭素濃度の指標しか設定していなかった。炭素濃度は経済成長と関係が深く、国内総生産(GDP)と連動している。2015年まで中国の経済成長が年7.5%で続くと仮定すると、消費エネルギーをGDP単位での使用電力で16%減少しなければならない計算になる。

NPO自然資源防衛協議会(通称NRDC・Natural Resources Defense Council)の楊富強(ヤン・フーチャン)氏によれば、今年、中国における風力による発電量は470億ワット、水力発電は126億ワットを超え、太陽光エネルギーも3倍の30億ワットを達成した。それでも、石炭は依然として中国のエネルギー源の70%を占めている。中国のエネルギー消費は2000年比で3倍になり、2010年には石炭にして32億トン相当になった。現行のままだと2020年には50億トンに届く。あと数カ月は検討が継続され、今年の夏までには省ごとの指標も発表されるだろう。(翻訳・編集/渡邊英子)

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