<レコチャ広場>国民的年越し番組で日本コントをパクリ、疑惑をうやむやにしてはならない

Record China    2012年1月27日(金) 17時51分

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26日、中国の著名な教育学者である熊丙奇(シオン・ビンチー)氏が「『春節聯歓晩会』のパクリ疑惑をうやむやにしてはならない」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真はパクリが指摘されているコント「スーパーの面接」。

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2012年1月26日、中国の著名な教育学者である熊丙奇(シオン・ビンチー)氏が「『春節聯歓晩会』のパクリ疑惑をうやむやにしてはならない」と題した記事を中国のブログサイト・騰訊博客に掲載した。以下はその内容。

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今年の中国中央テレビ(CCTV)の年越し番組「春節聯歓晩会」で人気コメディアン・郭冬臨(グォ・ドンリン)率いる4人が披露したコント「スーパーの面接(原題:超市面試)」が、日本の人気お笑いコンビ・アンジャッシュの「バイトの面接」のパクリだとネットユーザーに指摘され、物議を醸している。だが、これに対する郭本人の反応は「CCTVに聞いてくれ。これは一体どうしたことか?と」だった。

両者を比べると、誰が見ても「パクリ」であることは明らかだ。では、この「パクリ」行為にどう対処すべきか。郭の言葉に従ってCCTVに聞いたところで、今度は逆に「郭本人に聞いてくれ」と言われるのではないか。結局、コントを演じた当人、シナリオライター、番組制作スタッフ、CCTVの間で責任をなすりつけ合い、うやむやのまま終わるのではないだろうか。

国民的年越し番組で堂々と「パクリ」のコントを披露することは、つまり知的財産権を無視してよいと国民に教えているようなものである。アンジャッシュ側が訴訟を起こしたわけでもないのだから、と擁護する人がいるかもしれないが、是非とも独立した調査機関を立ち上げ、徹底的に責任を追及すべきだと筆者は考える。

近年、学術界でも論文のパクリが横行しているが、明るみになった時点でそれ相応の代償を払わせている。今回、調査にあたるのはCCTVや管轄省庁ではなく、中国曲芸家協会が適任だろう。コメディアンの名声に関わる事件なのだから、業界団体自ら腰を上げるべきだ。その上で、これがパクリだと認定されれば、芸能活動の一時停止など相応の処分を下せばよい。もちろん、CCTVもきちんと謝罪をすべきである。

オリジナルを尊重しない環境で、一流の学術、文学、芸術作品の誕生を待ち望んでいてどうする?パクリだと言われるような作品が国民的年越し番組で披露されただけでも、もう十分に恥ずかしいことだ。当局はこのパクリ疑惑事件を重く受け止め、厳しい態度で対処すべきである。(翻訳・編集/NN)

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