中国初の「赤ちゃんポスト」、開設から7カ月で24人が預けられる―河北省石家庄市

Record China    2012年1月26日(木) 22時40分

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25日、中国初の「赤ちゃんポスト」が昨年6月に河北省石家庄市の福祉施設に設置され、これまでに24人が預けられていたことが分かった。写真は昨年7月、広東省深セン市の路上に捨てられ、衰弱した状態で保護された双子の女の赤ちゃん。

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2012年1月25日、中国初の「赤ちゃんポスト」が昨年6月に河北省石家庄市の福祉施設に設置され、これまでに24人が預けられていたことが分かった。国営新華社通信(電子版)が伝えた。

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「赤ちゃん安全島」と名付けられたこのポスト。白く塗られた外壁に赤い屋根、窓にはひまわりや風船などの絵が描かれ、温かな雰囲気を醸し出している。昨年6月の開設から春節(旧正月)前までに計24人が預けられた。残念なことに命を救えたのは16人。それでも、開設前より捨てられた赤ちゃんの命をかなり救えたことになる。

ポストを運営する同市社会(児童)福利院の韓金紅(ハン・ジンホン)院長によると、これまでもかなりの数の赤ちゃんが同院の入り口付近に置き去りにされてきたが、野犬などの動物や暑さ、寒さのせいで、保護しても半数以上が助からなかった。

ポストは適度な温度や湿度が保たれ、赤ちゃんを置いてから呼び鈴を鳴らしてもらう仕組み。当直の職員が数分後に到着し、赤ちゃんを保護する。夜間も2時間ごとに見回りをする。

日本と同様にポストの設置には賛否両論あるが、「何より赤ちゃんの命を尊重すべき」と韓院長は話す。捨てられる赤ちゃんがかえって増えるのでは、と反対する声もあるが、同院長によると、ポストを開設した昨年6月〜11月に同院が保護した赤ちゃん(ポストに預けられた赤ちゃんも含む)は75人。これに対し、開設前の2010年(6〜11月)は83人、2009年(6月〜11月)は105人となっている。

韓院長は「赤ちゃんの置き去りをなくすのが1番だが、それが防げない以上、何とかして命を救う方法を考えなければならないと思った。『安全島』の開設はその一歩だ」と語っている。(翻訳・編集/NN)

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