Record China 2018年3月16日(金) 7時20分
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中国経済誌・世界経理人(電子版)は15日、「メード・イン・ジャパンから何を学ぶか」と題した記事を掲載し、日本の製造業の特徴を紹介し、中国が見習うべき点を指摘した。資料写真。
中国経済誌・世界経理人(電子版)は15日、「メード・イン・ジャパンから何を学ぶか」と題した記事を掲載し、日本の製造業の特徴を紹介し、中国が見習うべき点を指摘した。以下はその概要。
より優れたものを追い求め完璧な物作りで世界に名をはせた日本の製造業は、最近続発した不正問題で一部のメディアから衰退を指摘され、神話崩壊とまで言われている。だが、日本の製造業は天地がひっくり返るような状態ではなく依然として頑健である。まだまだ中国はメード・イン・ジャパンから学ぶべきことがあり、その真髄を会得する必要がある。
「フォーチュン・グローバル500」に名を連ねる日本の企業の多くは、イノベーション能力にたけ管理体制が成熟した製造業である。一方、中国は金融やIT、資源の関連企業が目立つ。では、中国の現状と将来の発展を踏まえ、中国企業は日本の製造業のどの点を学ぶべきか?主に4つ考えられる。
まずは、グローバル化の経験。1960年代から世界に進出した日本企業の50年以上の経験から、「核心技術を生み出し世界の競争で主導権を握る」ということが重要であることがわかる。次に、ブランド化の重視だ。ブランドの価値は市場での競争で大きな要素となる。ブランドの価値を高めることは非常に重要である。日本が賢い所は、ブランド化において日本の色を強調しなかったことだ。グローバル化戦略と現地に根付いた戦略を結合させ世界的なブランドをつくり上げた。
日本の製造業の職人精神も見習うべき点である。日本は百年以上の歴史を持つ企業が最も多い国であり、何代にもわたり受け継がれてきたことで文化的な蓄積が豊富であり、職人の精神を良い形で伝承し発展させている。
最後に、日本の製造業の危機意識の高さも特筆に値する。日本は資源が限られており海に囲まれているために元来より危機感が強い民族であるといってよい。人工知能やロボット技術などを軸とする「第4次産業革命」の興隆や製造業の変化をいち早く察知し、すでにさまざまな対策を進めている。こうした危機感の強さにより大きな発展がもたらされ、日本は自動車や産業用ロボット、クラウド技術、電池、新エネルギー、新素材など多くの分野で世界をリードしている。(翻訳・編集/内山)
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