<在日中国人のブログ>中国を目指す日本のキャリア女性、増える=日本企業での女性蔑視に嫌気

Record China    2012年1月23日(月) 17時55分

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21日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は「日本女性はなぜ続々と中国に渡りたがるのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は上海。

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2012年1月21日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「日本女性はなぜ続々と中国に渡りたがるのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。

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39歳の日本女性、長島さん(仮名)はかつて大手電機メーカーに勤めていたが、あまりの女性蔑視に嫌気が差し、辞職。単身上海に渡り、今ではバリバリのキャリアウーマンとして働いている。日本ではすぐに「女のくせに」と言われ、良い成績をあげて上司に褒められれば、男性同僚から猛烈な嫉妬を食らった。上海では複数の企業で働いたが、常に第一線で活躍し、重要な任務も任されている。女性蔑視など全くない。

30数年前に中国が門戸を開けたばかりの頃、先進的な科学知識を学んだり、アルバイトで稼いだりするため、大勢の中国人が日本に渡った。それが今は中国のGDPが日本を超えたばかりか、日本人が中国に職を求め、大勢押し寄せるように。長島さんのような日本女性も珍しくない。彼女たちは自己実現のため、ゼロからスタートする道を選んだ。日本より報酬が少なく、深夜まで残業するという過酷な条件でも頑張っている。

日本女性といえば、結婚・出産は当たり前で、家庭に入りひたすら家族のために尽くすというイメージが強い。恵まれた生活だと思うのだが、なぜ彼女たちはわざわざこうした既定路線を進まず、決して楽ではない異国での生活を選びたがるのか?

バブル崩壊後、日本経済は衰退し、各家庭の収入も減少。それまで専業主婦だった日本女性も家計のために働きに出ざるを得ない状況になる。教育レベルも向上し、女性が自由で独立した生活に憧れるようにもなった。結婚しても家事に明け暮れ、経済的な理由で相手の言いなりになるような生活を嫌うようになったのだ。

それでも、経済的な理由だけならわざわざ海外に出る必要はない。彼女たちが海を渡る理由は、日本企業が女性を活用しようとしない点にあるのではないか。世界500強企業のうち、女性幹部が占める割合は13.5%だが、日本の上場企業はわずか1%にすぎない。要するに97%の日本の上場企業が口では「女性の積極活用」をうたいながら、実は数えるほどしか実践していないことになる。

今こそ、日本の企業文化を反省する時ではないだろうか。確かにこうした企業文化が日本企業に多大な経済収益をもたらし、国際競争力を大幅に引き上げたことは事実だ。だが、女性の社会進出がこれほど目覚ましい時代になっても古い感覚から抜け出せず、女性を戦力とみなさない企業がこれほど多いとは。これでは生産力も上がらず、国際競争力も低下する一方だろう。これこそが日本経済低迷の原因といえるのではないだろうか?(翻訳・編集/NN)

●蒋豊(ジアン・フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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