11年の中国映画興行収入1500億円超、海外では多少減少―中国メディア

Record China    2012年1月17日(火) 10時3分

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16日、新華ネットの報道によると、中国の昨年の映画館入場料収入は131億1500万元(約1574億円)で、前年比28.93%増となった。写真は北京の映画館。

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2012年1月16日、新華ネットの報道によると、中国の昨年の映画館入場料収入は131億1500万元(約1574億円)で、前年比28.93%増となった。うち国産映画が70億3100万元(約844億円)だった。中国映画の海外での入場料収入と売り上げは20億4600万元(約245億円)で、前年に比べ多少減少した。中国国家ラジオ映画テレビ総局映画局の童剛(トン・ガン)局長が9日北京で明らかにした。

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中国の昨年の映画制作は791本で、うち劇映画が558本だった。中低コスト作品のヒットで入場料収入の大作頼みの状態に変化がみられるが、中国の映画文化は先進国に比べ、なお十分な競争力と影響力に欠けている。

童局長は次のように指摘した。昨年、国産映画で入場料収入が1億元(約12億円)を超えたヒット作は20本で、中低コスト作品が昨年の映画市場で喜ばしい爆発力を見せた。例えば「失恋33日(Love is Not Blind)」は制作費1000万元(約1億2000万円)足らずで3億5000万元(約42億円)を稼ぐ大ヒットとなり、中低コストで今の社会を描きだすような作品に、業界は大きな期待を寄せている。

だが童局長は同時に「海外での入場料収入が前年に比べ減ったことは、映画関係者に新たな任務、課題をつきつけている」と指摘した。

童局長は次のような認識を示した。中国映画の世界進出と国内の文化的ソフトパワーを高める能力は依然弱い。「ソフトパワー」のシンボルである映画文化で中国は先進国に比べ、まだ十分な競争力と影響力に欠けている。

中国映画が海外の主要な市場に進出する力は限定的で、民族的特色を強く持ちながら、世界各国の観客に受け入れられる作品はまだ少なく、全世界をカバーする映画配給システムの構築は、なお手探りの段階にすぎない。中国映画の国際的に広がる力やマーケティングの意識は相対的に遅れており、それが童局長の目には「世界進出」の制約、障壁と映っている。

そうした状況にあるものの、中国の映画産業は確実に前進しており、社会の映画への投資意欲と自信は全体的に高まりつつある。昨年末までの統計で、中国の都市の映画館は2800館を超え、スクリーン数は9200余りに達した。新設の映画館、スクリーンはほぼすべてデジタル化に対応するもので、90%の映画館がデジタル上映の条件を備えている。

同時に農村で映画が広く上映されている。昨年の全国の農村での映画上映本数は812万3000本、観客は延べ17億5300万人に達した。農村デジタル映画館チェーンが246、デジタル上映チームが4万7692あり、農村のデジタル映画上映の新しい枠組みが形成されている。

童局長は次のように強調した。現在、観客に評価され、時代の検証に耐えうる優れた作品は多くない。創作レベルと芸術的クオリティーが玉石混交で、これが映画産業の進歩を制約する重大な要因だ。今年、映画局は映画の思想・芸術の質と制作数を一つに調和させ、映画産業の質・効率が良好で速い発展の実現をはかる。(編集/TF)

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