BRIDGE 2018年3月2日(金) 5時50分
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決済サービス大手の中国銀聯とオンライン旅行大手のシートリップがこのほど、春節シーズンの海外旅行に関するレポートを発表した。写真は白川郷。
決済サービス大手の中国銀聯とオンライン旅行大手のシートリップがこのほど、春節(旧正月。今年は2月16日)シーズンの海外旅行に関するレポートを発表した。鳳凰網などが28日付で伝えた。
▼主力は1980年代生まれ
レポートによると、今年の春節期間に中国から海外を訪れた人は過去最大の延べ650万人に上り、17年の春節と比べると35万人増えた。旅行者を居住地別で見た場合、経済的に発展している華東、華南地域が依然主力となったが、華中、西南地域では旅行者の急増が見られた。また、年齢別で最多を占めたのは「80後(1980年代生まれ)」の32%。これに1970年代生まれ(21%)、1990年代生まれ(18%)が続き、2000年代生まれも13%という少なくない数となった。このほか、誰と旅行に出掛けたかは「親子旅行」が34%と最も多く、以下「恋人」(23%)、「友人や会社の同僚」(18%)、「親」(15%)、「1人」(10%)と続いた。
▼人気目的地トップ5は香港や日本
春節期間に人気となった目的地は従来とほぼ同じ香港、マカオ、日本、シンガポール、タイなどだった。訪日旅行では前年同期比800%以上の伸びを示した長崎、小松をはじめ、白川郷(533%増)、箱根(440%増)、神戸(400%増)、登別(367%増)、岡山(350%増)、小樽(186%増)、青森(167%増)、北九州(167%増)を訪れる旅行者が急増。この点についてレポートは「ますます多くの旅行者が東京、大阪など従来の人気都市だけでは満足しなくなり、旅行を通してより深い体験をしたいと希望するようになった」と指摘し、「コト消費」を通じて独自の経験を求める中国人旅行者の新たな楽しみ方として「日本人から学ぶ和菓子作り」と「剣道体験」を挙げた。
▼訪日旅行者はグルメに関心
中国人旅行者の海外での買い物は従来の高級ブランドに加え、SNSなどで話題になった大衆向けブランドも注目を集めるようになった。買い物以外では健康診断やグルメ、文化体験などの人気が高く、訪日旅行者の間では特に飲食に関心を持つ人が多かった。旅行者の国内居住地にかかわらず日本で飲食に使うお金は増えているが、中でも「三線都市」と呼ばれる中小都市の旅行者の飲食費は前年同期に比べ90%余り増加。「一線都市」(大都市)の約12%を大幅に上回った。(提供/Bridge・編集/Asada)
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