Record China 2012年1月5日(木) 22時49分
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5日、中国社会を大きく震撼させたメラミン入り粉ミルク事件から3年。乳業業界も十分に反省したはずだったが、いまだに乳製品への有害物質混入事件はなくならない。なぜ同じことが繰り返されるのか。写真は中国大手乳業メーカー所有の牛舎。
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2012年1月5日、中国社会を大きく震撼させたメラミン入り粉ミルク事件から3年。乳業業界も十分に反省したはずだったが、いまだに乳製品への有害物質混入事件はなくならない。なぜ同じことが繰り返されるのか。中華工商時報が伝えた。
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2008年9月、多数の乳幼児が健康被害にあったメラミン入り粉ミルク事件が発生。当局が一斉検査を実施したところ、大手メーカーの牛乳やヨーグルトなどからもメラミンを検出。中国製乳製品に対する信用は完全に失墜した。
当局はメラミン入り添加物をメーカーに卸していた業者に死刑、メーカートップに終身刑という厳罰を下し、「食品安全法」の改正や「乳製品安全国家基準」を制定するなど対策を講じた。だが、翌年には未廃棄のメラミン入り原料を使った乳製品が市場に出回っていたことが発覚。未廃棄の原料は10万トンに上ることも判明した。
有害物質の混入事件はその後も続いた。古い皮革製品や動物の体毛を溶かして粉状にした「皮革たんぱく粉」、赤ちゃんの乳房が発達し女性ホルモンの混入が疑われた粉ミルクも出現。そして、昨年暮れには大手2社の牛乳から強い発がん性を持つカビ毒「アフラトキシンM1」が検出された。
事件の度にメーカーは謝罪声明を発表し、当局も「再犯防止に全力をあげる」ことを誓っている。それなのにいまだに事件はなくならない。今の中国の乳業業界は「事件発生」→「謝罪・反省」→「再犯」→「再び謝罪」といった悪循環に陥っているのではないだろうか。(翻訳・編集/NN)
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