中国の定年退職者に起業ブーム、リタイア後の新しい暮らし方―スペイン紙

Record China    2012年1月4日(水) 9時2分

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26日、スペイン紙は中国の定年退職者に起業ブームが起きていると伝えた。中国の経済発展は起業のチャンスをもたらし、このブームに中国の定年退職者の新しい暮らしぶりが見える。写真は吉林省長春市で子供服店を開いた80代の女性。

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2011年12月26日、スペイン紙エル・ムンドは、中国の定年退職者の間で起業ブームが起きていると伝えた。中国の経済発展は起業のチャンスをもたらし、若者はもちろん、退職者にもその動きが広がっている。28日付で新華網が伝えた。

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60代の女性、孟方寧(モン・ファンニン)さんはネットショップを開店、全国の顧客にスナックなどの商品を販売している。孟さんは国営企業の人事部で長年働いてきた。2005年に退職後、がんを患ったが健康を取り戻すと、北京で娘と同居し孫の面倒を見た。孫が学校に上がると家ですることがなくなり、徐々にコンピューターゲームにはまるようになった。娘がゲームは体に悪いから小銭を稼いで時間もつぶせるネットショップでもやったらと勧めたのがきっかけだった。

古くからの共産党員だった孟さんは「商売なんてしたこともないのに、冗談でしょう」とこの提案を受け入れ難かったが、娘に「ネットショップを開けば、いつまでもはつらつとしていられるし、新しい友達も増えて健康にもいい」と何度も勧められ、健康に良い食品を扱う店を始めてみることにした。初めての取引をよく覚えているという。「数元の収入だったけれど、大きな満足感があってゲームとは比べ物にならないほどうれしかった。それで続けていくことにした」といい、今では小商いだった店も200種類以上の商品を扱うまでになった。

しかし、いつも順調だったわけではない。客にひどい評価をされたこともある。原因は商品の到着が遅れたことだった。成功の秘訣はと聞かれ、孟さんは「成功したいなら、顧客の立場になって考えること。そして苦労を惜しまないこと」と答えた。苦難を乗り越えてこその「成功の味」だ。(翻訳・編集/渡邊英子)

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