<レコチャ広場>中国の人口増加率は間もなくマイナスに、毎年400万人ずつ減っていく―中国

Record China    2011年12月31日(土) 7時28分

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27日、現行の人口抑制政策に反対を唱える中国の人口問題研究家、何亜福氏が「中国の人口増加率は間もなくマイナスに、毎年400万人ずつ減っていく」と論じた記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は8月、利用客であふれる大連の海水浴場。

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2011年12月27日、現行の人口抑制政策に反対を唱える中国の人口問題研究家、何亜福(ホー・ヤーフー)氏が「中国の人口増加率は間もなくマイナスに、毎年400万人ずつ減っていく」と論じた記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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近年、「一人っ子政策」の支持者と討論していると、他人の意見のほんの一部をかいつまんで反論してくる人が多いことに気付かされる。例えば、こんなことがあった。筆者は以前、以下のような論文を発表したことがある。「その国の平均寿命が100歳だとして(しかもそれは毎年変わらないとして)、人口が13億の場合、毎年の死亡数が常に一定だと仮定すると、その国の毎年の死亡率は1%になる。つまり、毎年の死亡数は1300万人」

「中国は、人口は13億だが、平均寿命は72歳。ならば、毎年の死亡数が常に一定だと仮定して、その数字は1800万人前後になるはずだ(13億×1/72で計算)。だが、中国の近年の死亡数はおよそ800万人。統計の数字が正しいとして、これが何を意味するかというと、今後、中国の毎年の死亡数はぐんぐん増えるということだ。その数が2000万人を超える日がやってくることになる」

これに対し、「死亡率=1/平均寿命で計算するなんて大間違いだ」と反論した人がいた。もちろん、筆者も死亡率を出す公式くらい知っている。だが、筆者は「毎年の死亡数が一定だと仮定して」と前置きしている。その部分を読み飛ばしているから、話がかみ合わない。中国の死亡数は2001年〜2006年、毎年800万人前後を維持していた。だが、2007年以降はこれが900万人に増えている。しかも、毎年増加傾向にある。

これはつまり、50年代〜60年代のベビーブーム期に生まれた世代が人生の終わりを迎えはじめているということだ。ピーク時の死亡数は毎年2000万人を超えるだろう。国家統計局によると、中国の近年の出生数は毎年1600万人前後にとどまる。単純に計算して、中国は間もなく人口が毎年400万人以上減少する時代を迎えることになるのだ。(翻訳・編集/NN)

●何亜福(ホー・ヤーフー)

中国の人口問題研究家。1967年ベトナム生まれ。1968年に中国に帰国。中国の主要メディアに数多くの文章を発表している。

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