<レコチャ広場>中国には「いない人扱い」されている人がどれ位いるのだろうか?―中国

Record China    2011年12月27日(火) 18時2分

拡大

22日、英ケンブリッジ大学の中国人講師、劉瑜氏が「来ていない人は手を挙げて下さい」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は上海の都市管理局職員。

(1 / 8 枚)

2011年12月22日、英ケンブリッジ大学の中国人講師、劉瑜(リウ・ユー)氏が「来ていない人は手を挙げて下さい」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

その他の写真

先生がクラスで点呼を取る時に「来ていない人は手を挙げて下さい」と呼び掛ける笑い話がある。その場にいない人に「手を挙げて下さい」とは何ともナンセンスだ。今の中国は高層ビルが立ち並び、高級車が長蛇の列、街は常ににぎやかな雰囲気に包まれているが、その裏ではどれほどの「来ていない人」が見えないところで手を挙げているのだろうか。

北京の友人に「薛錦波(シュエ・ジンボー)氏を知っているか」と聞いてみた。彼女は「知らない」という。彼は広東省で自治組織を結成した村の代表格だったが、当局に連行された後、「心臓発作」で急死した人物だ。では、選挙で独立系候補者として立ち上がった後、暴行を受けた韓頴(ハン・イン)氏は?チベットの金鉱で2年間働いた後、じん肺患者となった雷金模(レイ・ジンモー)氏は?いずれも答えは「知らない」だった。

世の中には「知っていること」「知らないこと」のほかに、「自分が知らないことすら知らないこと」の3種類が存在する。先に挙げた3人の件は彼女にとって「知らないことすら知らない」部類に属するといえるだろう。火星だってその存在すら知らなければ、火星人がどんな風なのかと思いを巡らせることもない。

彼女は北京のきらびやかな世界しか見ていない。その裏に存在する「光が当たらない世界」の情報は目や耳に入ってこないのだ。だが、そこにはあと何人の「薛錦波、韓頴、雷金模」がいるのだろうか。中国では一体あとどれほどの人たちが「いない人」扱いされているのだろうか。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携