韓国でも「観光客のマナー」が問題に、住民らから不満の声=韓国ネット「残念だ」「日本の方がダメージが大きい」

Record China    2018年6月26日(火) 7時50分

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25日、韓国・KBSはこのほど、韓国の有名観光地で「オーバーツーリズム」が問題になっていると報じた。写真はソウル。

2018年6月25日、韓国・KBSはこのほど、韓国の有名観光地で「オーバーツーリズム」が問題になっていると報じた。

記事によると、オーバーツーリズム(過剰観光)とは、あまりにも多くの観光客が訪れたことにより環境生態系の破壊、交通の混乱、住宅難などの副作用が発生する現象をいう。中でも、ソウルを訪れる観光客の必須コースとして定着した北村韓屋村は、1日平均7000人以上が訪れる。観光客は狭い道を上がり瓦屋根の下で写真を撮ったり、住宅の玄関前の階段に腰かけて休んだりするため、 本来は静かな路地が大勢の人やシャッター音で埋め尽くされるという。

しかし、その場所は一般市民が暮らす住宅地でもあるため、住民からは騒音やごみ、プライバシーの侵害に苦しんでいると訴える声が上がっている。記事は「伝統家屋保存の理由から観光客対象施設の改善が全面禁止されていることも住民をさらに苦しめている」と指摘している。

住民の苦情を受け、ソウル市と鍾路区は朝晩の観光を禁止する「観光許容時間」を導入すると明らかにしたそうだ。平日と土曜日の午前10時から午後5時まで観光を許可し、日曜日は「路地の休日」に指定する方針とされる。しかし、指定時間外の観光を強制的に阻止する制度はない状態とのこと。

また16年5月に麗水海洋公園にオープンした浪漫屋台も物議を醸している。美しい麗水の夜の海を見ながらおいしい食べ物とお酒を楽しむことができる魅力的な場所だが、公園一帯がごみや騒音問題に悩まされ、一部住民と市民団体から移転要求が相次いでいるという。

記事では最後に「観光客や住民そして政策当局が共に悩みを解決する努力をしていかなければならない」と締めくくっている。

これを受け、韓国のネット上では「人の住むところに入るのはどうなの?」「静かに観覧するというマナーを守ってほしい。残念」など観光客のマナー意識を非難する声を始め、「メディアでたくさん取り上げるのも問題」「地域住民は何の恩恵にもあずかれないで、商売する人だけがもうかる」「韓国には観光地が少ない。国を挙げた観光地開発が必要」など問題を指摘する声も目立つ。

また解決策として「ソウルに民俗村の一つでも造ったら?」「年間許容人数を制限した方がいい」「北村韓屋村は低いフェンスを立てて有料化し、入場料を住民に分ける。麗水の屋台は食べ物の価格に環境負担金を付加する」などのコメントも。

中には「それでも韓国はグローバル化してるからダメージが少ないけど、日本はガラパゴスだから中国人観光客が日本の田舎に押し寄せてかなり大変なようだ」と日本と比較するユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)

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