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12日、たばこ研究者の謝剣平氏が中国工程院(科学アカデミー)の院士に当選したことが波紋を呼んでいる。写真は中国の高級たばこ。
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2011年12月12日、京華時報によると、たばこ研究者の謝剣平(シエ・ジエンピン)氏が中国工程院(科学アカデミー)の院士に当選したことが波紋を呼んでいる。
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謝氏は、漢方薬などの使用でタールを減らしてたばこの害を減少させた功績により、科学分野で最高の権威を持つ中国工程院の院士に選出された。謝氏はたばこ専売局直属の鄭州煙草研究院で副院長を務めている。
謝氏の当選に対し、ミニブログなどでは「高効率殺人の研究者が院士?」「中国では毎年100万人以上が喫煙で死んでいるのに、GDPの奴隷と化した政府はたばこ研究の後押しをしている」といった声が上がっている。
ジャーナリストの方舟子(ファン・ジョウズー)氏は、「WHOの『たばこ規制枠組条約』には低タールなどの売り文句は虚偽だと書かれてある。低タールはインチキに過ぎず、謝氏の工程院入りはたばこ業界の発言権を保証するものだ」と批判した。
中国疾病予防センターの楊功煥(ヤン・ゴンホワン)副主任は、「中国ではたばこ会社が科学者を買収しているケースが少なくない。中国科学界の恥、中国工程院の恥だ。院士は科学者として国家最高の名誉。たばこ売り上げのための研究者が一員になることなど許されない」と語った。
批判に対し中国工程院の旭日干(シュー・リーガン)副院長は「多数の院士による投票で選出されているので、道理にかなったものだ」と述べた。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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