成績の悪い子を冷遇する「精神的暴力」が社会問題に、受験偏重主義の弊害―中国

Record China    2011年12月10日(土) 15時11分

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8日、中国の学校で教師が成績の悪い子を冷遇する「精神的暴力」が横行し、社会問題となっている。写真は成績の悪い子を「緑のネッカチーフ」で区別する陝西省西安の小学校の児童たち。

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2011年12月8日、中国の学校で教師が成績の悪い子を冷遇する「精神的暴力」が横行し、社会問題となっている。浙江日報が伝えた。

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中国で赤いネッカチーフを着用することは共産党の下部組織に所属する「良い子」の象徴だが、陝西省西安の小学校では成績の悪い子にだけ「緑のネッカチーフ」の着用を強制していた。山東省棗庄では児童に配るノートの色を成績の良い順に「赤」「黄」「緑」で区別。江蘇省南京の小中学校では教師が成績の悪い生徒に対し、IQ(知能指数)を調べに行かせ、浙江省慈渓ではルールを守らなかった男子児童に下半身裸で校庭を走らせていた。

いずれも子どもの気持ちを無視した「精神的暴力」だといえる。なぜ、教師たちはこれほど極端な行動に出るのか?中国青少年研究センターの孫雲暁(スン・ユンシャオ)副主任は「受験偏重主義がいけない」と語る。教師に対する評価はクラスの平均点で決まるため、どの教師も試験の点数しか考えなくなる。

当然、子どもたちに道徳や社会性を身に着けさせる教育が疎かになっていく。人として何が大切なのか、教師が身をもって教えることもない。成績が悪いというだけで全人格を否定するような教育現場で育つ子どもたちの行く末はどうなってしまうのだろうか。(翻訳・編集/NN)

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