<続報>日本製粉ミルクからセシウム検出、「中国国内では対応しない」―中国メディア

Record China    2011年12月9日(金) 5時35分

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8日、日本の食品大手・明治が同社製品から微量のセシウムを検出したと発表したが、非正規ルートを通じて該当商品を購入した中国の消費者の間には不安が広がっている。写真は中国広東省、スーパーマーケットの粉ミルク売り場。

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2011年12月8日、国産の食品に安全問題が頻発している中国では、乳児の安全を考慮して輸入粉ミルクを購入する母親も少なくない。しかしこのほど、日本の食品大手・明治が同社製品から微量のセシウムを検出したと発表し、中国の消費者の間にも不安が広がっている。中国広播ネットの報道。

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今回セシウムが検出されたのは、850グラム缶の粉ミルク「明治ステップ」。1キログラムあたり最高でセシウム30.8ベクレルが検出された。福島原発事故発生以来、粉ミルクからのセシウム検出は初めてで、同社は約40万缶の回収と無償交換を始めた。だが、海外からの代理購入など非正規ルートで対象製品を購入した中国の消費者は、同様の保障が受けられるのか?中国の母親たちに不安が広がっている。

中国国内で販売されている同社製品について、明治乳業貿易(上海)有限公司は、「国内販売分の製品はすべてオーストラリア産。パッケージが中国語表記になっている製品がそれに相当する」と説明している。さらに、「日本語表記のパッケージ製品に関しては、回収には応じない」との立場を明確にした。これについて、中国消費者協会の専門家は、「法的には問題がないとはいえ、少なくとも中国国内に販売拠点を設けている以上、消費者に対しての責任は地域を問わずに果たすべき。それが企業の信用・責任問題」として、遺憾の意を表明している。

そもそも、日本製の粉ミルクは前年4月の口蹄疫発生の影響で中国では輸入禁止になっている。それでもこのニュースが中国で大きく取り上げられた背景には、「代理購入サイト」というオンラインサービスを通じて、多くの人が日本産の粉ミルクを購入していたことがある。(翻訳・編集/愛玉)

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